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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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Rasagilineが進行の速いALS患者において治療的である可能性
・ALS NEWS TODAYの9月21日付記事からです

▽パーキンソン病治療薬であるrasagilineのALSに対する第2相試験の結果がLancet Neurology誌に公表されました

▽rasagilineはMAO-B阻害剤であり、前臨床試験においてALSモデルマウスに対する治療的効果が確認されています。

▽今回ドイツで行われた第2相試験では、252名のALS患者を対象にリルゾール上乗せでプラセボ対照試験が行われました

▽その結果、全体としてプラセボに対するrasagilineの優位性を支持する結果は得られませんでしたが、ALSFRS-Rの減少率が0.5点/月以上の急速進行群に限って解析を行うと、生存期間や身体機能の有意な進行遅延効果がみられました。

▽これらの結果が一般的に言えるものかどうか、さらに臨床試験での検証を要する状況です。

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/09/21/azilect-may-benefit-fast-progressing-als-patients-phase-2-trial/
折り畳み異常SOD1蛋白質が孤発性ALSにおいても病態に関与する可能性
・ALS NEWS TODAYの9月24日付記事からです

▽孤発性ALSにおいても、折り畳み異常SOD1蛋白質が脊髄などにおいて見出されます。Scientific Reports誌において公表された研究結果によると、孤発性ALSにおいても折り畳み異常SOD1蛋白質が病態において重要な役割を果たしている可能性を示唆する結果が報告されました。

▽モデルマウスにおいて正常なSOD1蛋白質の過剰産生は、ALS類似症状を引き起こします。またSOD1蛋白質の特定の変異もALSの病態を引き起こします。

▽同時に酸化的ストレス下においては、SOD1蛋白質が異常な折り畳み形態をとりやすいことが知られており、このことがSOD1変異家族性ALSと孤発性ALSとの関連性を示唆する事実となっています。

▽今回研究者らは、折り畳み異常SOD1蛋白質に特異的に結合するものや、非折り畳みSOD1蛋白質に結合するものなどの5種類の異なる抗体を用いて、19名の孤発性ALS患者およびSOD1変異家族性ALS患者における解析を行い比較しました。

▽その結果、19名中13名のALS患者において、SOD1蛋白質が5種類の折り畳みパターンを形成し、病態に関与していることを示唆する結果が得られました。今後さらにSOD1蛋白質が孤発性ALSの病態に果たす役割については詳細な研究を要します。

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/09/24/misfolded-sod1-protein-could-play-key-role-in-sporadic-als-study-suggests/
SOD1変異ALSに対する遺伝子治療の進展
・ALS RESEARCH FORUMの9月22日付記事からです

▽SOD1変異ALSに対するアデノ随伴ウイルスベクターを用いた遺伝子治療において、実用化に向けた進展が報告されました

▽シェフィールド大学の研究者らが開発中のアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)9型を用いた遺伝子治療において、ショートヘアピンRNAを用いた手法が動物実験において優れた治療的効果を発揮しました。

▽Molecular Therapy Nucleic Acid誌に公表された研究結果によると、ショートヘアピンRNAを用いた方法により、モデルマウスにおける神経細胞死が88%抑制され、生存期間が42%延長したとのことです。

▽アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いてSOD1蛋白質の発現を抑制する手法は既に第1相臨床試験段階に入っていますが、今後さらに治療効果の優れた遺伝子治療法が実用化されることが期待されます。

引用元
http://www.alsresearchforum.org/potential-sod1-als-gene-therapy-right-on-target-scientists-say/
遺伝子治療研究所とアステラス製薬がオプション契約を締結
・はまじさんよりご提供いただいた話題です

・遺伝子治療研究所とアステラス製薬は孤発性ALSに対する遺伝子治療プログラムの開発および商業化に関して、全世界における独占交渉のオプション契約を締結したとのことです。

引用元
https://www.astellas.com/jp/system/files/news/2018-09/180914_1_Jp.pdf

・両社の提携により臨床試験の実施が促進することが期待されます。

・はまじさん、ありがとうございました。
Retrotpe社のRT001がExpanded Accessにより投与可能に
・ALS NEWS TODAYの9月18日付記事からです

▽Retrotope社のフリードライヒ失調症に対する実験的治療薬であり、脂肪酸の一種であるRT001がALS患者に対しても、アメリカ版の患者申し出療養制度であるExpanded Accessにより投与可能となりました。

▽Retrotope社は最初の患者に対して投与されたことを公表しました。

▽expanded accessプログラムの提供においては、実験的治療薬を投与するかどうかの最終的な決断は製薬会社にゆだねられます。

▽ALSの病態にはミトコンドリア機能障害が関与していると考えられており、その結果フリーラジカルや活性酸素などの有害分子が生じ、細胞膜の機能を維持するために重要な飽和脂肪酸を傷害すると考えられています。

▽RT001は非常に安定なオメガ6脂肪酸とよばれるリノレイン酸であり、食事から摂取されるものです。

▽RT001は活性酸素などから細胞膜を保護する作用を有すると考えられており、治療的有効性が期待されています。

▽これまでに様々な神経変性疾患に対して予備的な投与試験が行われており、良好な結果が得られているとのことです。

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/09/18/experimental-rt001-available-for-als-under-expanded-access-program/
新たなヒト神経幹細胞生成技術によりラットの脊髄再生に成功
・ALS NEWS TODAYの9月17日付記事からです

▽カリフォルニア大学の研究者らがNature Medicine誌に公表した研究結果によると、新規手法により作成したヒト神経管細胞を用いて、脊髄損傷ラットモデルにおいて脊髄を再生させることに成功したとのことです。

▽脊髄神経幹細胞は、損傷を受けた脊髄において、神経回路を再構築し、再生させることのできる能力を有することが知られていました。しかしながら脊髄神経幹細胞を試験管内での作成することには成功していませんでした。

▽今回、研究者らはヒトiPS細胞を用いて脊髄神経幹細胞を大量に作成することに成功しました。今回の技法の新規な点は、通常であれば増殖が停止する神経幹細胞を、分化増殖能を維持したまま生成することに成功した点です。

▽今後安全性などの確認が必要ですが、この技法を用いることにより、ALSなどの神経変性疾患への治療的応用が実現することが期待されています。

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/09/17/new-method-create-neural-stem-cells-can-regenerate-rat-spines/
Staufen 1蛋白質は将来的にALSの治療ターゲットとなる可能性
・ALS NEWS TODAYの9月13日付記事からです

▽Utah Health大学の研究者らがNature Communications誌に公表した研究結果によると、脊髄小脳失調症2型モデルマウスにおいて、Staufen 1とよばれる蛋白質を除去することにより、運動機能の改善効果がみられたとのことです。この知見はALSにおいても応用可能である可能性があります

▽脊髄小脳失調症2型は進行性の運動機能障害を特徴とし、構音障害や嚥下障害、振戦、筋力低下などが出現します。

▽原因遺伝子としてATXN2遺伝子が知られており、ataxin 2蛋白質は脊髄小脳失調症2型のみならず、ALSにおいても病態に関与する蛋白質であることが知られています

▽ataxin 2蛋白質は多くのRNA結合蛋白質と相互作用を行い、ストレス顆粒の構成要素でもあります。staufen 1蛋白質は、RNAの分解や輸送、神経細胞死などの関与しています。研究者らはstaufen 1蛋白質が脊髄小脳失調症患者やALS患者の細胞内において蓄積していることをみいだしました。

▽Staufen 1蛋白質はmRNAの量をコントロールする機能を有することがわかりました。また脊髄小脳失調症の細胞内において変異ataxin 2蛋白質と共に凝集体を形成していることがわかりました。

▽遺伝子的にStaufen 1蛋白質の量を減少させた脊髄小脳失調症モデルマウスにおいては、運動機能が保持され、ataxin2凝集体の減少が観察されました。ALSにおいてもこのような戦略が治療的に有望である可能性があります

▽これまでstaufen 1蛋白質は神経変性疾患との関連性において全く注目されていなかっただけに、新たな治療戦略として期待されるものです。

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/09/13/protein-staufen1-target-als-therapies-mouse-study-finds/
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