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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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201807<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201809
ibudilastの第1/2相試験の患者エントリーが終了
・ALS NEWS TODAYの8月1日付記事からです

▽MediciNova社のALS治療薬候補であるMN-166(ibudilast)ですが、現在進行中のALSに対する第1/2相試験において35名のエントリーが終了したことが報告されました

▽この試験では36週間、100mg/日のMN-166が投与されます。MN-166は商品名ケタスとして脳梗塞後遺症に保険適応を有する薬剤ですが、ホスホジエステラーゼー4および10やマクロファージ遊走阻害因子を阻害することにより、抗炎症作用を発揮し、治療的効果を有することが期待されています

▽この臨床試験ではバイオマーカーも検討され、活性化グリア細胞により過剰産生されるPBR28がPETなどで定量化され追跡される予定です。

▽第1/2相試験ではバイオマーカーのほか、安全性や忍容性が検討され、ALSFRS-Rなどの機能尺度についても評価される予定です

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/08/01/medicinova-completes-enrollment-mn-166-ibudilast-phase-1-2-als-trial/
ALSの治療に新しい細胞移植法を提唱
・はまじさんよりご提供いただいた話題です

・京都大学のHPより引用です

・ALS治療において、これまでいくつかの臨床試験(NSI-566など)で行われてきたように、移植細胞を脊髄内に注入するよりも、表面に置くだけのほうがより効果的であることを示唆する結果が得られたとのことです。
引用元
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2018/180702_3.html

・BrainStorm社のNurOwn細胞については、クモ膜下腔に注入するだけですので、この方法に近いのかもしれません。

・はまじさん、ありがとうございました。
クルクミンサプリの臨床試験
▽クルクミンはミトコンドリア機能を修飾し、酸化的ストレスに対する抵抗性を高めるといわれています。今回42名のALS患者を対象にクルクミン600mg/日(Brainoil)投与の二重盲検無作為割付試験が行われました。

▽最初3ヶ月間はプラセボ対照で行われ、続く3ヶ月間はオープン試験で全対象者にクルクミンが投与されました。A群については最初3ヶ月間プラセボが投与され、その後3ヶ月間はクルクミンが投与されました。B群は全6ヶ月間クルクミンが投与されました

▽群間の有意差はありませんでしたが、エントリー時点と比較して、ALSFRS-R総得点および呼吸機能尺度の変化量は3ヵ月後、6ヵ月後ともにA群では有意な減少を認めたのに対して、B群ではエントリー時点と比較してALSFRS-R総得点および呼吸機能尺度共に有意な差はみられませんでした。

▽BMIについては、A群では6ヵ月後に有意な減少を認めましたが、B群ではエントリー時点と比較して有意差はありませんでした

▽酸化的ストレスのマーカーとなる血漿中AOPP(Advanced Oxidative Protein Products)については運動試験中において、A群では変化はありませんでしたが、B群では有意な減少を認めました。

▽A群とB群を比較した際に、3ヶ月後、6ヵ月後共に、ALSFRS-Rの呼吸尺度以外に有意差のみられた尺度はありませんでしたが、各尺度のエントリー時点からの変化量についてみると、クルクミン投与が病態進行を抑制する可能性を示唆する結果が得られました。この結果が確かなものか確認するためにさらに大規模な臨床試験の実施が期待されます。

(この研究は、イタリア、University of PisaのChicoらにより報告され、平成30年7月20日付のCNS and neurological disorders drug targets誌に掲載されました)
BrainStorm社が第3相試験の完遂に向けて資金力増強と特許取得
・ALS NEWS TODAYの7月26日付記事からです

▽BrainStorm社の最新の決算報告により、同社が第3相試験の完遂に向けて資金力を四半期で960万ドル増強したことを公表しました。

▽また同社は日本とヨーロッパにおいて同社のNurOwn細胞作成に関する特許を取得しました。

▽さらにアメリカ国内における2番目のNurOwn細胞作成拠点として、Dana-Farber Cancer Instituteと提携したことを公表しました

▽今後の第3相試験の完遂と、世界各地でNurOwn細胞の提供を行うための戦略を展開する予定としています。

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/07/26/brainstorm-update-ensures-completion-phase-3-nurown-trial-new-patents/
TDP-43蓄積は神経細胞におけるRNA不安定性を引き起こす
・ALS NEWS TODAYの7月24日付記事からです

▽TDP-43蛋白質は、DNAとRNAに結合する核内蛋白質ですが、ALS患者においてはRNAの不安定性を引き起こすことが明らかになりました。

▽ミシガン大学の研究者らが最新号のNature Communications誌に公表した研究結果によるものです。

▽ALSモデル動物においては、異常RNAの蓄積が報告されていますが、これがRNA産生異常によるものか、RNA代謝異常によるものかわかっていませんでした

▽研究者らはBru-SeqおよびBruChase-seqと呼ばれる最新の技術を用いて、ALS患者由来細胞におけるRNA産生とRNA分子の安定性を調べました

▽その結果、ミトコンドリア構成成分とミトコンドリア蛋白質をエンコードするRNA(ミトコンドリアRNAおよびリボソーマルRNA)の安定性に重大な異常がみつかりました

▽TDP-43蛋白質を過剰産生させるように加工した細胞モデルにおいても同様の現象が再現されました。

▽これらの結果は、TDP-43蛋白質の蓄積が細胞エネルギー産生に関与するRNAの不 安定性を促進し細胞死につながることを示唆するものです。

▽研究者はRNA不安定性に対する治療戦略を探索しており、RNA結合蛋白質の疎隔化や、RNA顆粒の崩壊などを阻害することにより、RNA恒常性を回復することにより治療的効果が期待できるのではないかと考えています。今後の研究の進展が期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/07/24/tdp-43-accumulation-causes-rna-instability-als-patients-nerve-cells/
加味逍遙散がALSマウスモデルにおいて抗炎症作用
・ALS NEWS TODAYの7月25日付記事からです

▽Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine誌に公表された研究結果によると、加味逍遙散がALSモデルマウスにおいて抗炎症作用と抗酸化作用を有することを示唆する結果が得られました。

▽モデルマウスの下肢筋においては、炎症性蛋白質と酸化的ストレスに関連した蛋白質の有意な増加がみられますが、モデルマウスに加味逍遙散を投与したところ、これら蛋白質の有意な減少がみられました。投与量は1g/kgであり、通常ヒトに用いられる用量と大幅に異なることに注意が必要です。

▽今後さらに加味逍遙散の治療的効果が検証されることが期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2018/07/25/als-herbal-formula-gss-reduce-inflammation-oxidative-stress/
ALSモデルマウスにおいて補中益気湯が運動機能改善効果
▽補中益気湯は8種類の生薬からなる漢方薬です。今回研究者らはSOD1変異ALSモデルマウスに補中益気湯を投与し治療的効果を検討しました

▽8週齢のSOD1変異ALSモデルマウスに対して1g/kgの補中益気湯が6週間経口投与され、非投与群と比較されました

▽その結果、投与群において運動機能の改善と生存期間の延長効果が認められました。

▽また、脊髄において抗炎症作用と抗酸化作用を示唆する結果が得られました。

▽以上の結果は補中益気湯がALSの病態緩和作用を有する可能性を示唆するものです(ヒトにおいて使用されるよりもかなり高用量であったことに注意が必要です)

(この研究は 、韓国、Korea Institute of Oriental MedicineのCaiらにより報告され、平成30年7月20日付のMolecular neurobiology誌に掲載されました)

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