ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
201705<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201707
新規臨床試験情報(AMX0035)
・ALSに対するAMX0035の有効性などに関する第2相臨床試験が開始予定となっています

・Amylyx Pharmaceuticals社により行われるこの試験は、同社のALS治療薬候補である、AMX0035によるプラセボ対照の無作為割付試験です。

・AMX0035はタウロウルソデオキシコール酸とフェニル酪酸ナトリウムの混合物であり、ミトコンドリアと小胞体の関与する細胞障害機構を修飾することで、治療的効果が期待されているものです

・合計132名を対象に行われ、2018年末までに結果がでる予定となっています。

引用元
https://clinicaltrials.gov/show/NCT03127514
新規臨床試験情報(masitinib)
・先日のこちらの記事(http://alexkazu.blog112.fc2.com/blog-entry-1248.html)にて既に終了した第2/3相試験で、詳細不明ながら良好な結果が報告されたmasitinibですが、このたび新たに第3相試験が開始予定となっています

・承認を確実にするためのものなのか、前回とは違う地域で実施するものなのか、詳細は不明ですが、406名を対象として、48週間で行われる予定です。良好な結果が期待されます

引用元
https://clinicaltrials.gov/show/NCT03127267
エダラボンでのアメリカでの臨床試験結果
・ALS NEWS TODAYの4月26日付記事からです

▽田辺三菱製薬のALS治療薬であるエダラボンが、アメリカでの承認を目指して、第3相臨床試験が行われましたが、その結果がアメリカ神経学会で公表されたとのことです

▽その結果によると、24週間の経過でプラセボ群と比較した場合、エダラボン投与群は、統計的に有意にALSFRS-Rの変化率が小さかったとの結果がえられたようです

▽エダラボンは既にアメリカでもFDAに対して新薬の承認申請済みであり、6月16日までに最終判断がなされる予定であり、承認後はRadicavaとの製品名で発売される予定とのことです

引用元
https://alsnewstoday.com/2017/04/26/mt-pharma-america-to-present-data-on-edaravone-for-als-at-2017-aan-meeting/
ペニシリンGと副腎皮質ホルモン投与によりALS関連症状の緩和した症例報告
・F1000 Research誌に3名のALS患者についてのオランダからの症例報告が掲載されました

▽3名の嚥下障害と構音障害を呈するALS患者が入院しました。21日間にわたってペニシリンGと副腎皮質ホルモン(hydrocortisone)が投与されたところ、患者の嚥下障害と構音障害が軽快しました

▽また、同時に、呼吸機能や協調運動、歩行機能、筋力などについても改善がみられました。

▽今後、この治療法についての臨床試験による評価が期待されます

(この報告は、オランダ、Ry Pharma, Hofstraat のTukらにより報告され、平成29年4月3日付のF1000 Research誌に掲載されました)
Ibudilastの第2相試験の中間解析結果
・ALS NEWS TODAYの4月27日付記事からです

▽MediciNova社のALS治療薬候補であるIbudilast(MN-166)の第2相試験の中間的な解析結果が2017年のアメリカ神経学会で公表されました

▽それによると、26名の試験完遂者における、Brisbane-Sydney UMN-LMN ALS burden尺度において、四肢発症型よりも球麻痺発症型の方が、得点が保持される傾向があったとのことです。

▽ibudilastは四肢型よりも球麻痺型においてより有効性が期待できる可能性があり、今後このサブグループを対象とした臨床試験の実施などが期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2017/04/27/ibudilast-help-only-bulbar-onset-patients-early-data-suggests/

SMN蛋白質は運動神経細胞の安定化に寄与する可能性
・ALS NEWS TODAYの4月21日付記事からです

▽ハーバード幹細胞研究所の研究者らがCell Reports誌に発表した報告によると、特定の蛋白質がALSなどの病態において運動神経の生存に関与している可能性があるとのことです

▽この蛋白質は脊髄性筋萎縮症の原因蛋白質であるSMN蛋白質です。SMN蛋白質は全ての細胞に存在しますが、運動神経細胞はこの蛋白質の欠乏に敏感であり、SMN蛋白質の欠損により細胞死を起こしやすくなっています

▽研究者らは、脊髄性筋萎縮症患者由来の細胞を用いて、SMN蛋白質が運動神経細胞死に与える影響を調べました。その結果、同じ患者由来の運動神経細胞でも、細胞死の速度が速いものと遅いものがあることがわかりました

▽生存期間の長い運動神経細胞は、他の運動神経細胞よりも、より多くのSMN蛋白質を発現しており、多いものでは他の4倍のSMN蛋白質を発現していたことがわかりました。

▽また、健常者由来の細胞でも、細胞を様々なストレスに暴露した際の生存期間が、SMN蛋白質の発現量により左右されることがわかりました。

▽さらに、研究者らは、SMN蛋白質の発現量を増加させる物質を探索しました。その結果、Cullinsとよばれる蛋白質の一群を阻害することによりSMN蛋白質の発現量が増加することがわかりました

▽今後SMN蛋白質の発現量を調節することが、ALSなどの神経変性疾患において治療的に作用する可能性があり、今後の進展が期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2017/04/21/las-treatments-result-stabilization-motor-neuron-protein-survival/
ROCKシグナル経路の抑制がALSにおいて治療的な可能性
▽ALSなどの神経変性疾患においては、ミクログリアの浸潤が病態として観察されます。病初期にはミクログリアは神経保護的な形態として機能しますが、病態が進展すると炎症促進性となり、神経細胞障害をもたらします

▽Rho kinase経路(ROCK経路)の活性化は、ミクログリアの表現型に関与し、活性酸素の産生増加や、炎症促進性サイトカインの放出を増加させます。

▽これまでの研究において、ROCK経路の抑制が、ALSなどの神経変性疾患において治療的に作用する可能性が報告されており、今後の研究の進展が期待されます

(この総説は、ドイツ、Gottingen UniversityのRoserらにより報告され、平成20年4月4日付のFrontiers in aging neuroscience誌に掲載されました)
ataxin-2の発現抑制はTDP-43蛋白症モデルマウスの生存期間を延長する
・ALS NEWS TODAYの4月13日付記事からです

▽最新号のNature誌に公表された論文によると、TDP-43蛋白症モデルマウスにおいて、ataxin-2と呼ばれる蛋白質の発現を抑制することが治療的に作用したとのことです

▽TDP-43遺伝子変異はALSの病因となることが知られています。しかし正常なTDP-43蛋白質は、神経細胞において重要な機能を担うため、神経細胞から排除することができません

▽スタンフォード大学の研究者らは、TDP-43蛋白質を完全に脳内から排除することなく、TDP-43蛋白症による細胞毒性を減弱させる方法についてとりくんできました

▽研究者らは、ataxin-2蛋白質が存在しないと動物モデルにおいて、TDP-43蛋白症においても生存期間が延長することや、ataxin-2蛋白質の存在がALSリスクを増大させることなどの知見をもとに、ataxin-2蛋白質を減少させると、神経細胞にとって保護的に作用するのではないかと考えました

▽研究者らは、ヒトTDP-43蛋白を高濃度で発現する遺伝子改変モデルマウスを作成しました。その後、ataxin-2発現量を半減させるか、もしくは完全に発現しない状態を実現しました

▽その結果、ataxin-2濃度の減少は、TDP-43蛋白質の凝集を顕著に減少させ、生存期間の延長効果をもたらしました

▽さらに、ataxin-2を完全に除去したところ、生存期間の延長効果はさらに強いものとなりました。

▽その後、研究者らは、TDP-43蛋白症モデルマウスにおいて、ataxin-2 mRNAに対するアンチセンス・オリゴヌクレオチドを用いる方法で、ataxin-2の発現を抑制し、治療的効果を検討しました

▽その結果、単回の治療で顕著な生存期間延長効果がみられました

▽今後、研究者らは、症状発現後のモデルマウスに対して、アンチセンスオリゴヌクレオチドを投与し、治療的効果を検証したいとしています

引用元
https://alsnewstoday.com/2017/04/13/suppressing-ataxin-2-protein-als-mice/
新規臨床試験情報(Amivita)
・中国でamivita(ビタミンとアミノ酸の配合物)のALSに対する第1相臨床試験が開始予定となっています

・この臨床試験は20名の患者が対象となり、QOLが主尺度となる予定です。これまで前臨床試験段階では、病態進行遅延を示唆する結果が得られているとのことです

・4週間のamivita1日1回静注と2週間のインターバルを1コースとして、合計6コース、36週間で行われる予定です

引用元
https://clinicaltrials.gov/show/NCT03103815
Mecasin(KCHO-1)はALS動物モデルにおいて酸化的ストレスを減弱する
▽ALSの原因となるSOD1遺伝子変異は、グリア細胞の活性化により酸化的ストレスを誘発し、運動神経細胞死をもたらします

▽KCHO-1(Mecasin) は9種類の薬草からの抽出物であり、疲労と炎症を抑制するために使用される伝統薬物です。

▽今回、研究者らは、KCHO-1をSOD1変異ALSモデルマウスに投与し、治療的効果を検討しました

▽その結果、KCHO-1は活性化ミクログリアにおけるMAPK経路などを介して酸化的ストレスを減弱させることがわかりました

▽以上の結果は、KCHO-1が、酸化的ストレスが病因となるALSにおいて治療的に有効な可能性を示唆するものです

(この研究は、韓国、Seoul National UniversityのKookらにより報告され、平成29年4月6日付のJournal of veterinary science誌に掲載されました)
再髄鞘化を促進する既存薬剤のスクリーニング(エダラボン関連情報)
▽多発性硬化症においては、髄鞘が喪失しますが、この髄鞘を回復させる薬剤はみつかっていません。

▽今回、研究者らは、2000種類程度の既存薬剤を用いて、マウスのオリゴデンドロサイト増殖や分化に影響を与える薬剤をスクリーニングしました

▽その結果、エダラボン、メトキシイソフラボン、ロバスタチンの3種類の薬剤が、オリゴデンドロサイトの増殖などを促進させる効果があることがわかりました

▽これら薬剤のうち、エダラボンが最も強い再髄鞘化の活性を有することがわかりました

(この研究はイタリア、Istituto Superiore di SanitàのEleuteriらにより報告され、平成29年4月7日付のScientific Reports誌に掲載されました)


MAGLのALS治療対象としての可能性
▽内在性カンナビノイド系の機能不全が、神経変性疾患において報告されています。内在性カンナビノイドである2-AG(2-arachidonoylglycerol )は神経保護作用、抗炎症作用を有し、ALSモデルマウスの脊髄に蓄積がみられます。2-AGはMAGL(モノアシルグリセロールリパーゼ)により分解されます。

▽今回、研究者らは2-AGがSOD1変異ALSモデルマウスにおいて神経保護作用を有するかどうかを検証しました。

▽MAGL阻害剤であるKML29を投与したところ、発症遅延効果、病態改善効果、生存期間延長効果が認められました。さらに、KML29は炎症促進性サイトカインの減少や、BDNF発現の増加などをもたらしました

▽以上の結果は、MAGL阻害により2-AG発現を増加させることが、ALSにおいて治療的に有望な可能性を示唆するものです

(この研究は、ドイツ、Ulm UniversityのPasquarelliらにより報告され、平成29年3月31日付のNeuropharmacology誌に掲載されました)



蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害は神経細胞保護作用を有する
▽ALSを含む神経変性疾患では、小胞体ストレスが病態に関与していることが報告されています

▽蛋白質チロシンホスファターゼ1Bは小胞体ストレス経路を制御していることが知られていますが、神経細胞での小胞体ストレスにおける役割はよくわかっていません

▽今回、研究者らはヒト神経芽細胞およびマウス皮質神経細胞を用いて、rotenone誘発性の細胞毒性が、蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害により緩和することをみいだしました

▽さらに、小胞体ストレスマーカーであるelF2アルファリン酸化やPERKリン酸化なども蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害により減少しました。またショウジ ョウバエにおいて蛋白質チロシンホスファターゼ1B発現を減弱させると、小胞体ストレスによる細胞毒性が減弱しました

▽以上の結果は、ALSなど小胞体ストレスの関与する神経変性疾患において蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害が治療的に有効な可能性を示唆するものであり、今後の進展が期待されます

(この研究は、韓国、Korea Brain Research InstituteのJeonらにより報告され、平成29年3月28日付のMolecular Cell誌に掲載されました)
progranulinのTDP-43ないしFUSからの運動神経細胞保護作用
▽progranulinは多様な役割を有する糖蛋白質です。この蛋白質の遺伝子変異は前頭側頭型認知症の原因になることがしられており、罹患した神経細胞においてはTDP-43封入体が観察されます

▽progranulin変異とTDP-43蛋白症の関連性はよくわかっていません。TDP-43封入体は、同時にしばしばFUS陽性でもあります。

▽TDP-43ないしFUSはいずれもALSの病因となることがしられています。今回、研究者らはゼブラフィッシュ胎児神経細胞を用いて、progranulinとTDP-43およびFUSの相互作用について調べました

progranulin遺伝子除去は、運動神経細胞の正常な成長の阻害をもたらしました。ヒト変異TDP-43および変異FUS遺伝子を導入すると、運動神経細胞障害がもたらされ、この障害はヒトprogranulin mRNAを同時に発現させることにより緩和しました

▽progranulinはTDP-43およびFUS変異による運動神経細胞障害を覆すことができる可能性があり、今後の治療的応用が期待されます

(この研究は、カナダ、Royal Victoria HospitalのChirtramuthuらにより報告され、平成29年3月30日付のPLoS One誌に掲載されました)
poly-GA蛋白質に対する抗体がC9orf72遺伝子変異ALSの治療法として有望な可能性
C9orf72遺伝子変異ALSにおいて、ジペプチド繰り返し蛋白質は神経細胞内封入体を形成し、神経細胞障害をもたらします

▽今回研究者らは、6塩基繰り返し配列の開始コドンを介さない蛋白質翻訳から生じうる、5種類のジペプチド繰り返し蛋白質について調べました。

▽その結果、疎水性のジペプチド繰り返し蛋白質であるpoly-GA、poly-GPおよびpoly-PA蛋白質は、細胞から細胞へと伝播することがわかりました。

▽さらに、poly-GA蛋白質は、核内RNA凝集体を患者由来細胞において生成しうることがわかり、poly-GA蛋白質が病態促進作用を有する可能性が示唆されました

▽また細胞内poly-GA蛋白質凝集を阻害しうる抗GA抗体を用いることにより、患者由来抽出物における異常蛋白質凝集が阻害されることがわかりました

▽以上の結果は、C9orf72遺伝子変異ALSにおいて、抗GA抗体が治療的に有望な可能性を示唆するものです

(この研究は、ドイツ、German Center for Neurodegenerative Diseases のZhouらにより報告され、平成29年3月28日付のEMBO molecular medicine誌に掲載されました)

Mitofusin/Marf発現亢進によりTDP-43蛋白症の神経筋機能異常が改善
▽TDP-43はALSや前頭側頭型認知症の病態における主要な原因蛋白質と考えられています。しかしTDP-43蛋白質の機能異常がいかに神経細胞障害をもたらすかについてはよくわかっていません

▽今回、研究者らはTDP-43蛋白症モデル動物を用いて、ミトコンドリア機能異常が病態に果たす役割について調べました

▽TDP-43過剰発現ショウジョウバエモデルにおいては、神経細胞において異常に小さいミトコンドリアが観察されます。またミトコンドリアの断片化はmitofusin/marf蛋白質(mitofusinはミトコンドリア膜に結合するGTP結合蛋白質のことで、marfと同義語)の発現減少と相関しています

▽Marf蛋白質を過剰発現させると、TDP-43蛋白症ハエモデルの運動機能の改善がみられ、神経筋接合部機能についても改善がみられました。

▽以上の結果は、mitofusin/marf遺伝子の活性化がTDP-43蛋白症において治療的に作用する可能性を示唆するもので、今後の臨床的応用が期待されます

(この研究はフランス、Aix-Marseille UniversitéのKhalilらにより報告され、平成29年2月27日付のNeurobiology of Aging誌に掲載されました)
GM604の第2A相臨床試験の結果が論文として公表
・Genervon社の3月23日付Press Releaseからです

▽Genervon社のALS治療薬候補であるGM604の第2A相臨床試験の結果が、F1000Reasearch誌に公表されました

▽GM604の作用機序は複数の経路におよび、SOD1発現を減少させ、病的なSOD1蛋白質凝集体の蓄積を阻害し、ミトコンドリア遺伝子の発現を調整するなどの作用により病態改善効果が期待されます

▽またGM604はミトコンドリアのアポトーシス経路を阻害し、シスタチンC経路を活性化し、細胞修復を促進します。

▽今後更に大規模な臨床試験が必要であり、アメリカで2017年中に第3相試験の開始を予定しています

引用元
http://www.genervon.com/genervon/PR20170323.php
Masitinibが第2/3相試験で良好な結果
・ALS NEWS TODAYの3月21日付記事からです

▽AB science社はプレスリリースで、masitinibとリルゾールの併用療法の有効性と安全性についての二重盲検試験の結果を公表しました

▽Msitinibは48週間投与され、合計394名の患者がmasitinib 4.5mg/kg/day+リルゾールないしmasitinib 3mg/kg/day+リルゾールないしプラセボ+リルゾールに無作為に割付されました

▽その結果、48週目において、ALSFRS-R得点の変化量には、masitinib 4.5mg/kg/day投与群において、プラセボ群と比較して、統計的に有意に良好であったとのことです。

▽またQOL尺度についても、統計的に有意にmasitinib 4.5mg/kg投与群が良好であったとのことです。

▽一方で 3mg/kg投与群については、ALSFRS-Rの変化量についてはプラセボとの統計的有意差はなく、QOL尺度については統計的に有意に良好であったとのことです

▽残念ながらどの程度の差があったのかについては言及がなく、有効性が小さいのか、大きいのかの判断はできませんが、今後の発表に期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2017/03/21/clincal-trial-shows-masitinib-improves-functioning-of-als-patients/
孤発性ALSの新たな治療戦略としてのVCP阻害薬の可能性
・ALS NEWS TODAYの3月22日付記事からです

▽VCPと呼ばれる蛋白質の遺伝子変異は、ALS類似の神経変性疾患であるIBMPFD(骨Paget病および前頭側頭型認知症をともなう封入体筋炎)の病因となることが知られています

▽この疾患では骨、筋肉、中枢神経が障害され、進行性の筋萎縮を伴います。VCP変異は孤発性ALSにおいても報告されています

▽IBMPFDではミトコンドリア機能異常があり、現在根治法はみつかっていません

▽研究者らは、動物モデルを用いて、VCPがMitofusinとよばれる、ミトコンドリア機能保持に関与する蛋白質に影響をあたえることをみいだしました

▽VCP変異が存在すると、Mitofusin蛋白質が機能異常を呈し、ミトコンドリアのエネルギー産生を障害することがわかりました

▽VCP阻害薬を投与すると、ミトコンドリア機能異常が抑制され、筋萎縮などが抑制されることがわかりました

▽実用化のためには、VCP阻害により、VCP本来の有益な機能まで阻害されないように工夫する必要があります。VCP変異と孤発性ALSとの関連性が報告されており、今後の研究の進展が期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2017/03/22/potential-treatment-type-muscle-brain-degenerative-disease/
閉じ込め症候群のALS患者がブレイン・コンピュータ・インターフェースにより人型ロボットを操作し、水の入ったコップをつかむことに成功
▽ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)は近年著しく発達しています。

▽今回研究者らは体表脳波(事象関連電位:P300)を用いたBCIを用いて、閉じ込め症候群のALS患者が人型ロボットであるNAO(Aldebaran Robotics社)を操作可能かどうか検証しました

▽その結果、4名中3名のALS患者が、高い精度でNAOを操作し、コップに手を伸ばし、コップをつかむことに成功しました。

▽今後さらにBCIにより操作されるロボットが、閉じ込め症候群患者にとって有用な機能を果たすことが期待されます

(この研究は、イタリア、University of PalermoのSpataroらにより報告され、平成29年3月1日付のFrontiers in human neuroscience誌に掲載されました)
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.