▽RNS60は、先日当ブログでまとめた現在募集中の臨床試験の1つです。この臨床試験はマサチューセッツ総合病院の医師らが主体となって行われ、15名のALS患者を対象に24週間行われる予定です。
▽RNS60は気泡(酸素を含むナノバブル)を含む人工化合物であり、作用機序としては仮説段階ですが、ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ(PI3K)およびミトコンドリア機能の活性化により、神経保護作用を発揮すると説明されています。
▽第1相臨床試験ではRNS60開発者であるWood氏自身がALSに罹患していたことから、自身へのcompassionate useも含め、健常者に投与され、安全性が検証されました。Wood氏自身はすでに呼吸器が必要な状態でしたが、RNS60投与開始後は3年間病態進行は停止した状態であるとのことです(これがRNS60によるものかどうかはわからないということですが)
▽第2相臨床試験での良好な結果が期待されます