ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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Yoo's solutionについて
・コメント欄にて御質問がありましたので、管理人なりにちょっと調べてみました。
・当ブログ12月1日付の記事にて、韓国からの報告でウルソデオキシコール酸の有効性に関する報告がありました。ウルソデオキシコール酸といえば、日本でも商品名ウルソとして臨床使用が可能です(ただし保険適応上の上限用量は900mg/dayまで)
・この報告で使用されたのは、Yoo's solutionとして特許が取得されている製剤です。これが3.5g/day使用されています。日本で使用可能なウルソと同じなのか、違うのかという点ですが、著者らの主張では違うとのことです。
・どのように違うかですが、この論文(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3271295/)に若干の記載がありました。
・それによると、通常のウルソデオキシコール酸の錠剤の薬物動態は、pHが7未満での可溶性が乏しい酸性結晶を含有しており、腸管からの吸収効率が低いこと。腸管から吸収されたウルソデオキシコール酸は、速やかにグリシンないしタウリンによる抱合を受け、胆汁中に排泄されてしまうこと(first pass effectを受けやすい)。そのため、中枢神経に有効治療濃度のウルソデオキシコール酸を到達させることが困難である。と書かれていました。
・それに対して、Yoo's solutionは、通常のウルソデオキシコール酸分子に加えて、可溶性のでん粉変換化合物(soluble starch conversion product)によりウルソデオキシコール酸の可溶性を保持し(このあたりの意義はよくわかりません)、体循環中に十分量のウルソデオキシコール酸を到達させることができる。と記載されています。
・イタリアからの報告(http://alexkazu.blog112.fc2.com/blog-entry-554.html)では、タウリン抱合型のウルソデオキシコール酸(タウロウルソデオキシコール酸)が2g/day投与されていました。これは漢方薬の減量である熊胆(ゆうたん:熊由来の動物性生薬)の主成分ということです。
・現段階では、ウルソデオキシコール酸のALSに対する有効性の科学的根拠は乏しい状況です(韓国では第3相試験が行われたとありますが、規模はそれほど大きくなく、また試験のデザインもパラレルではなくクロスオーバー試験であり、やや質の落ちるものです)
・本当に有効なのかどうかについては、今後さらなる検証が必要と思われます
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コメント
コメント
調査、ありがとうございます
HIDEさん
ありがとうございます。
韓国では、2009年ごろに承認されているはずなのに、まだ第3相試験も実施されているのですね。
2015/12/10(木) 17:57:40 | URL | かなくん #- [ 編集 ]
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