ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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潜在的なウイルス遺伝子の覚醒がALS発症に関与しているかもしれない
・9月30日付アメリカ国立衛生研究所のPress Releaseからです

▽今回アメリカ国立衛生研究所の研究者らは、ヒト遺伝子中に埋め込まれた古代のウイルス遺伝子の再活性化が一部のALSの病態に関与している可能性を、Science Translational Medicine誌に報告しました。

▽ヒト内在性のレトロウイルス遺伝子(HERVs)とALSの病態との関連性が報告されました。このことはHIV治療薬のような抗レトロウイルス薬が、一部のALSに対して治療的有効性を有する可能性があることを示唆しています。

▽ヒトは数百万年の経過の中で、レトロウイルス感染により、遺伝子的な組換えを経験し、正常なヒト遺伝子全体の8%がウイルス由来といわれています。しかし、これら遺伝子の機能についてはほとんどわかっていません

▽これまでにも一部のALS患者由来の血液サンプルにおいて、逆転写酵素を用いた方法により、レトロウイルス由来の蛋白質が存在することが報告されていました。しかしその役割は良くわかっていませんでした。

▽ALS患者の脳サンプルを用いた研究により、患者脳内では、正常よりも多くの内在性レトロウイルスK(HERV-K)由来のmRNAが検出されることがわかりました。また健常者ではみられない、HERV-K由来のenv蛋白質がALS患者の脳サンプルから発見されました。

▽同時に、HERV-K遺伝子の活性化は、神経細胞死をもたらすことが培養皿中での実験で観察されました。さらに研究者らは、HERV-Kのenv遺伝子が活性化するように遺伝子操作を行ったモデルマウスを用い、ALS類似症状が観察されることを確認しました。ALSと同様に、脊髄運動神経細胞が変性し、その他の神経系は影響をうけていませんでした。

▽さらに、研究者らは、HERV-K遺伝子の活性化が、遺伝子調節蛋白質であるTDP-43により制御されている可能性をみいだしました。ヒト神経細胞においてTDP-43発現が増加すると、HERV-K由来のmRNA量の増加がみられました。

▽以上の結果は、今後の個別化医療の実現に向けて有意義な発見であり、今後治療法開発に向けての進展が期待されます。

引用元
http://www.ninds.nih.gov/news_and_events/news_articles/pressrelease_ALS_viral_genes_09302015.htm
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