ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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Brca1はALSのミクログリアに発現し、病態に関与している可能性
▽ALSの病態にミクログリアが関与していることを示唆する報告があります。ミクログリアは、運動神経変性過程において、神経保護因子と、神経毒性因子の両者を放出すると考えられています。

▽研究者らは、ALSの病態に関与する遺伝子候補を探索するため、90日齢の発症初期のSOD1変異ALSモデルマウスを用いて、ミクログリアにおける遺伝子発現の状態(トランスクリプトソーム解析などにより)を調べました。

▽その結果、Brca1(breast cancer susceptibility gene 1)とよばれる、癌抑制遺伝子が関与している可能性が示唆されました。Brca1蛋白質はヒト脊髄ミクログリアにおいて特異的に発現しており、ALS患者では発現亢進していることがわかりました。

▽以上の結果は、ALSが細胞非自律的な病態を有し、病態にミクログリアが関与していることについて、新たな視点を提供するものです。Brca1はALSの新たなミクログリアのマーカーとなり、治療対象となりうる可能性があります。また、神経変性疾患における癌遺伝子関連蛋白質の役割を調べることの重要性を示唆するものといえます。

(この研究は、フランス、Institute for Neurosciences of MontpellierのNoristaniらにより報告され、平成27年8月1日付、Molecular Neurodegeneration誌に掲載されました)
引用元
http://www.molecularneurodegeneration.com/content/10/1/34
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無題
このサイトに、一年前に、記事に書いてあったのですが、抗精病薬、fluphenazineフルフェナジンに、TDP-43を分解する作用があるとでていたのですが、副作用を含めて、試してみても、よさそうでしょうか?
いつも、お願いします!
2015/08/04(火) 22:32:23 | URL | 倉持 #- [ 編集 ]
Re: 無題
>倉持さん

コメントありがとうございます。
フルフェナジンは抗精神病薬に分類される統合失調症治療薬です。古くからの薬剤で、最近はあまり使用されませんが、広く流通している薬剤です。用量によりますが、パーキンソニズムなど重篤な副作用の危険があり、保険適応外使用はかなり行いにくい薬剤となります。副作用により却って予後を悪化させる危険があり、現実的には難しいと思います。
ご質問とは別の話題になりますが、統合失調症においてALS発症率が低下しているかどうかという問題は、興味深い問題になります。このような観点からの研究もあるようですが、結論ははっきりしないようです。抗精神病薬がALSに対して発症保護的に作用することが判明すれば、治療法開発の糸口になるかもしれません。
2015/08/05(水) 00:04:47 | URL | HIDE #- [ 編集 ]
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