ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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ALSとカルニチン
・ALS TDIの掲示板で話題になっていたトピックです。今回の話題と同時に、2013年に報告されたALSに対するアセチル-L-カルニチンについての臨床試験の結果もご紹介します。

▽7月7日付のCell Metabolism誌に、Duke大学の研究者らが、動物実験において、カルニチンが筋肉の疲労抵抗性を増すことができる可能性を報告しました

▽筋肉にエネルギーを供給する細胞内器官はミトコンドリアですが、ミトコンドリアによりエネルギー供給物質が産生される際、カルニチンアセチルトランスフェラーゼ(CrAT)と呼ばれる酵素が関与していることがわかっています。

▽運動機能にCrATがどのように関与しているかはよくわかっていませんでした。研究者らは、ヒト筋肉中においてCrAT活性を測定する手段を開発し、運動中にはCrAT活性は増大し、加齢や2型糖尿病などの代謝疾患により、CrAT活性が減弱することをみいだしました。

▽CrAT活性を増大させる候補物質としてカルニチンが同定されました。動物実験では、カルニチンを投与することにより、運動耐性が増大することがわかりました。カルニチンとCrATが協働して、運動中の筋肉のエネルギー代謝を最適化する可能性が考えられています。

▽動物実験での結果がヒトにあてはまるかどうかはまだわかっていません

・ALSに対するアセチル-L-カルニチンの有効性

▽40-70歳までの発症6ヶ月から2年までのALS患者で、嚥下機能や歩行機能が保持されており、FVCが80%以上の患者がエントリーされ、プラセボ対照二重盲検試験が行われました(第2相試験だったようです)

▽試験期間は48週間で、リルゾール100mg/dayに加えて、カルニチン3g/dayないしプラセボが投与されました。カルニチン群には42名、プラセボ群には40名が割り当てられました

▽48週後のALSFRS-R得点の平均値は、カルニチン群で33.6点、プラセボ群で27.6点であり、有意にカルニチン投与群の方が良好でした。また%努力性肺活量についてもカルニチン群90.3%、プラセボ群 58.6%で有意差を認めました。

▽生存期間の中央値については、カルニチン群45ヶ月、プラセボ群22ヶ月で有意差がありました。

▽以上の結果はカルニチンがALSに対して有効である可能性を示唆するものであり、さらに大規模な第3相臨床試験による検証が必要です
(これは2013年9月の報告ですが、現段階でもカルニチンの第3相臨床試験は未実施のようです)

引用元
http://informahealthcare.com/doi/abs/10.3109/21678421.2013.764568
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