ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
201707<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201709
ブロモドメイン阻害剤は、ALSにおけるC9ORF72遺伝子座を制御する
C9ORF72遺伝子における6塩基の繰り返し配列の過剰伸長は、遺伝性ALSにおいて比較的多い病因です。

▽RNA凝集体、反復配列に関連した転写産物、RNA結合蛋白質の異常などの所見は、RNAの有害な機能獲得(gain-of-function)が、C9ORF72のハプロ不全とともに、病態の根底をなすと考えられています。

▽1つの治療戦略は、伸長した病的な遺伝子部位を、DNAの後天的修飾を行う蛋白質を阻害する小分子を用いて、治療することです。実際に、これまでの研究により、過剰に伸長し、異常にクロマチン化したFMR1FXNC9ORF72遺伝子において、後天的修飾蛋白質を阻害する物質を用いて、正常な遺伝子発現を増加させることが観察されています。

▽遺伝子の後天的修飾を行う蛋白質が、薬物治療のターゲットとして認識されている一方で、遺伝子の過剰伸長が原因となる疾患における、この種の薬剤の探索法はあまりない状況でした

▽今回研究者らは、患者の線維芽細胞やリンパ球、運動神経細胞などを用いて、遺伝子発現を高速に測定する手法を用いて、小分子RNA(siRNA)やC9ORF72 RNAを調節する後天的修飾蛋白質を阻害する小分子のスクリーニングを行いました。

▽その結果、いくつかのブロモドメインの阻害物質が、過剰伸長部位の抑制性の後天的修飾に影響を与えずに、C9ORF72 mRNAの発現量を増加させることがわかりました。

▽この結果はブロモドメイン阻害が、非伸長型のC0ORF72遺伝子の発現を増加させ、有害なRNAやその産物を増加させること無く、ハプロ不全による病態を補償することができる可能性を示唆しています。将来の治療的応用が期待されます。

(この研究は、アメリカ、 University of MiamiのZeierらにより報告され、平成27年6月19日付のExperimental Neurology誌に掲載されました)
引用元
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0014488615300273
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.