ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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ALSモデルマウスの脊髄へのヒト脊髄由来神経前駆細胞注入は、病態進行と生存期間延長効果をもたらす
・現在神経幹細胞を用いた臨床試験が行われていますが、幹細胞よりもやや分化した神経前駆細胞を用いた基礎実験の報告です

▽神経幹細胞ないし神経前駆細胞は、ALSに対して新たな治療戦略と考えられています。これらの細胞は、変性した運動神経細胞に置き換わるわけではありませんが、神経を保護する環境を構築することで、治療的に作用することが期待されています

▽神経前駆細胞は、脊髄に局所的に注入することにより、神経栄養因子を分泌するグリア細胞などに分化すると考えられています。

▽今回、研究者らは、ヒトの脊髄より採取した神経前駆細胞を用い、SOD1変異(G93A)ALSモデルマウスの腰髄領域に注入し、治療的効果の有無を検証しました

▽その結果、病態進行期において、モデルマウスの症状進行の有意な遅延が観察されました。生存期間の延長効果は5日程度でしたが、運動機能においても有意に良好な結果が得られました。

▽脊髄組織中において、グリア細胞栄養因子(GDNF)やインスリン様成長因子(IGF-1)のmRNAの増加が検出されました。

▽以上の結果は、ヒト脊髄由来神経前駆細胞が、内因性の神経保護因子を分泌し、運動神経を保護することで、治療的効果をもたらした可能性を示唆するものです。

(この研究は、ドイツ、Hannover Medical SchoolのKnippenbergらによって報告され、平成27年1月号のJournal of tissue engineering and regenerative medicineに掲載されました)
引用元
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/term.1972/abstract
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