ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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ALSの原因となるFUS/TLS遺伝子変異はSMNとU1-snRNPとの関係性において、機能獲得と機能喪失により障害をもたらす
・ALSの一因と考えられているFUS/TLS遺伝子変異の病態メカニズムについての報告です。家族性ALSの原因遺伝子は多様ですが、運動神経細胞喪失という表現型は共通していることから、特定の変異についての研究が進展することにより、異なる遺伝子変異間の共通した病態メカニズムが明らかになるかもしれません。

▽FUS/TLS蛋白質はRNA結合蛋白質であり、ALSの原因遺伝子の1つとして知られています。FUS/TLSは、核内低分子RNAと蛋白質との複合体であるU1-snRNP(RNAのスプライシングに関与する複合体の一種)と、SMN蛋白質(運動神経病の原因となる蛋白質)との複合体に直接結合します。

▽変異したFUS/TLS蛋白質は、SMN蛋白質との相互作用の異常亢進をもたらし、SMN蛋白質の機能障害をもたらします。その結果、核内低分子RNAの発現量が変化します。また変異したFUS/TLS蛋白質は、U1-snRNPとの相互作用が減少します。

▽包括的なRNA解析の結果、変異に起因したRNAのスプライシング活性の喪失がみられ、異常蛋白質生成の減少がみられましたが、正常FUS/TLS蛋白質喪失によって生じた変化を補償することはできませんでした。

▽以上の結果は、ALSに関連したFUS/TLS遺伝子変異は、SMN蛋白質との相互作用亢進に起因した異常機能の獲得(gain of function)と、U1-snRNPを介したRNA処理過程の減弱という正常機能の喪失(loss of function)の両者をもたらすことにより、ALSに病態に関与していることを示唆しています。

(この研究は、アメリカ、 University of CaliforniaのSun Sらにより報告され、平成27年1月27日付のNature Communications誌に掲載されました)
引用元
http://www.nature.com/ncomms/2015/150127/ncomms7171/abs/ncomms7171.html
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