▽今回、研究者らは、生後8週齢のSOD1変異ALSモデルマウスに対して体重1gあたり1mgの滋陰降下湯を6週間投与しその影響を調べました。
▽6週後の脊髄組織において、炎症性蛋白質(Iba-1、TLR4、TNF-α)や酸化的ストレス関連蛋白質(トランスフェリン、フェリチン、HO1、NQO1)がウエスタンブロット法により解析されました。
▽滋陰降下湯投与は非投与モデルマウスと比較して運動機能障害を有意に改善し、酸化的ストレス物質を減少させました。
▽またTLR-4関連シグナル蛋白質発現低下や鉄恒常性機能改善を通じて、神経炎症を改善することを示唆する結果がえられました
▽以上の結果は、滋陰降下湯がALSモデルマウスの神経炎症に作用する可能性を示唆するものです
(この研究は、韓国、Korea Institute of Oriental MedicineのLeeらにより報告され、平成31年2月12日付の Evid Based Complement Alternat Med.誌に掲載されました)