ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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DRG blogよりmasitinibに関する記事(masitinibはあたりかはずれか?)
・いのべたさんのコメントにあった記事を翻訳します。DRG blogの6月14日付記事からです
・どうやらmasitinibの承認過程が遅延している一因として、過去にAB science社が行ったmasitinibの臨床試験(ALS以外の疾患に対する)において、臨床試験の質が不十分であったり、安全性に関するデータを未公表だったことなどから、何度か当局より否定的な見解が出されたことが影を落としているようです。

▽今年初めにAB science社は、同社のALS治療薬候補であり、経口チロシンキナーゼ阻害薬であるmasitinibの、約400名を対象とした第2/3相試験の期待の持てる結果を公表しました。

▽最近のアメリカでのFDAによる田辺三菱製薬のradicavaの承認とともに、masitinibの結果も-その時は-承認に向けて有望な候補とみられていました

▽しかしながら、詳細な試験結果の公表の直前に、フランスの国立薬品・保健製品安全庁は、法令順守監査の結果がでるまで、全てのmasitinibについての臨床試験を中止しました。

▽さらに、欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会はmasitinibの肥満細胞腫に対する試験結果について、医薬品の臨床試験実施基準に満たない点があったことを理由に、否定的な見解を示しました。このことがALSの臨床試験の結果の合理性にも疑問を残す状況となっています

通常の進行速度のALS患者において、masitinibはプラセボと比較して27%の進行遅延効果を示した

▽この臨床試験のプロトコルにおいて、AB science社は、登録患者のALSFRS-R得点の悪化度に応じて、患者を層別化することを事前に認めていました。

▽臨床試験終了時点において、患者は通常の進行速度群(ALSFRS-Rの変化率が1.1点/月未満)と、急速進行群(ALSFRS-Rの変化率が1.1点/月以上群)とに分けられ、各群で用量ごと(3mg/kg群および4.5mg/kg群)に解析が行われました

▽その結果、プラセボと比較して有意差がみられたのは、1群のみであり、通常の進行速度群に対して4.5mg/kgのmasitinibを投与した場合のみでした(ALSFRS-Rの変化率がプラセボ投与群と比較して27%有意に低下する)。

▽この条件下においては、QOL尺度や生存期間、FVCなどの二次尺度においても、プラセボ群と比較して有意差がみられました。

▽さらに、ALSFRS-Rの変化率の改善度は、通常進行速度群において、発症からの期間がより短い群において、より顕著でした(発症18ヶ月未満では32%、24ヶ月未満では28%)

▽3mg/kg投与群においては、通常進行速度群においてプラセボ群よりも24%の変化率の改善効果がみられましたが、有意差には至りませんでした。投与全患者群(通常進行速度群および急速進行群)とプラセボ群とを比較した場合も有意差は見られませんでした

masitinibが早期/軽症のALS患者にしか有効性が確認されなくても、当局は承認に動く可能性がある

▽FDAが最近田辺三菱製薬のradicavaを承認したことは注目すべきことです。なぜなら、承認の根拠となった臨床試験のデータの結果は単純ではなく、アメリカで行われた臨床試験の結果は重視されず、病初期の患者を対象とした1つの臨床試験において肯定的な結果が得られたことを承認の根拠としているからです。

▽FDAがこのような承認を容認した背景には、ALSに対する新規治療が強く求められていることがあげられます。実際にFDAは新薬承認申請を後押ししていました

▽さらに、臨床試験の結果は、病初期の患者のみに対する有効性が支持されているのにも関わらず、FDAは全体的なALS患者に対するradicavaの承認を行っています

▽radicavaとmasitinibの臨床試験のデザインと解析手法には明白な違いがありますが、有効性に関しては、どちらも同等のプロフィールを有しているということもできます。

▽従って、masitinibが病初期/軽症の患者において有効であるとの結果が合理的に示されれば、承認申請についてはうまくいく可能性があります。しかし、現段階ではmasitinibがこのハードルを越えることが益々簡単ではないように思われます。

mastinibの腫瘍に対する臨床試験をとりまく状況は芳しくなく、コンプライアンス違反は長い影をおとす

▽2013年に欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会は、masitinibの消化管における間葉系腫瘍に対する承認申請に対して否定的な見解を示しました。その根拠として、安全性についてのデータが不十分であること、臨床試験のデザインの問題、薬剤製造の品質管理の問題などがあげられました

▽翌年、 欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会は、膵臓腫瘍に対しても、有効性が確認されたサブグループについて別の試験でも有効性を確認する必要があることや、製造過程での品質管理の問題などを根拠に、否定的な見解を示しました

▽先月、欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会は、masitinibの全身性肥満細胞症に対する承認申請についても、否定的な見解を示しました。この根拠となった問題は、最もやっかいで影響の大きなものであり、臨床試験実施施設での規制要件(GCP)監査における不合格と、臨床試験の結果の解釈に影響を与えうる、試験中での試験デザインの変更です。

▽その結果、フランスでは、外部監査員により、規制要件のコンプライアンス遵守と適切な医薬品安全性監視体制が確認されるまで、masitinibのフランスでの全ての臨床試験が延期となりました。以上のことはmasitinibに対して大きな影を落とすことになりました。

▽AB science社は、フランスでの出来事はALSの臨床試験には影響しないとコメントしています。なぜならフランスではALSの臨床試験を行っていないからです

▽さらに、2015年初頭から新たなコンプライアンス遵守の仕組みと、医薬品安全性監視体制が確立されていると述べています。

▽さらに、2015年中期以降、フランス国外で臨床試験の行われている11の施設において、安全性に関する情報が未報告となっている状況はないとしています。

▽また、ALSの第3相試験において、カナダの衛生当局が行った規制要件(GCP)監査では、適正な結果であったとのことです。

▽しかしながら、欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会が懸念を示した、ALS以外の疾患での臨床試験における解析手法の問題は、ALSの臨床試験の解析手法についても影響を与えうる可能性があります。さらに、ALSの臨床試験は2013年に開始されており、AB science社がコンプライアンス遵守のための改革を行った2015年以前から試験が行われている点も懸案材料です。

幾人かの専門家はAB science社とmasitinibに懸念を示している

▽幾人かのALS専門家は、最近のインタビューにおいて、AB science社が、これまでの臨床試験においていくつもの失敗をおかしており、臨床試験のデザインも不十分であり、さらに詳細なデータの公表を差し控える傾向があったことなどに言及しています。

▽さらに、masitinibのALS治療における神経炎症における役割などの作用機序についても、疑問を呈しています。

▽しかしながら、大半の専門家は、もし今後納得に値する臨床試験の結果が確認され、承認されれば、masitinibを大半の患者に投与することを認めています

承認への道のりは平坦ではない

▽Ab science社をとりまく、規制用件コンプライアンス遵守に関する問題は無視できるものではなく、速やかにこの問題を払拭する必要があります。

▽AB Science社がFDAに承認申請を行うかどうかは不明ですが、欧州でのmasitinibの条件付承認が行われるかどうかは2017年第4四半期にも決定されるとみられています。

▽AB Science社はフランスでの問題も、ALSに対する承認の判断が下る前に、解決したいとしています。しかしながら、これまでの慣例からすると、欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会によるmasitinibの承認は、たとえ条件付であっても厳しいものになる可能性があり、今後さらに追加の臨床試験の結果の提出を求められる可能性があります


引用元
https://decisionresourcesgroup.com/drg-blog/ab-sciences-masitinib-als-will-hit-miss/


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2017/10/11(水) 07:40:30 | | # [ 編集 ]
管理人様
いつもありがとうございます。
先日のALS協会本部主催の治験についての勉強会(?)で治験対象が発症から2年以内が多いのは効果が現れやすいからと言っていました。
私は病名確定から丸2年経ちました。
残念ながら今後治験には参加できそうにありません。
早く効果の期待できる薬剤に登場して欲しいものです。
薬で進行を止めてからの再生医療にも期待するところです。
2017/10/14(土) 19:42:54 | URL | らららん #- [ 編集 ]
らんらんさん
新薬ならば、アメリカで、臨床試験中の薬で、気管支喘息に使われているケタスという薬おすすめです!僕は、これで、肺活量が、3年前と変わっていません!副作用も少なくおすすめです!先生に相談して服用する事すすめますよ!
2017/10/18(水) 00:36:13 | URL | 倉持 #mQop/nM. [ 編集 ]
倉持さん
ありがとうございます。
30日に診察日なので、先生に聞いてみます。
そろそろ呼吸系の検査もしてもらわないと。
ありがとうございます。
2017/10/18(水) 20:43:57 | URL | らららん #- [ 編集 ]
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