▽今回研究者らは、発症後のモデルマウスの末梢筋組織に局所的にメチレンブルーを投与することにより、治療的効果があるかどうかを検証しました。
▽メチレンブルーはミトコンドリア保護作用を有すると考えられており、発症後のモデルマウスの後肢の前部筋区画に対して注入されました。病態進行期まで注入継続され、進行期における筋力などが検査されました。
▽その結果、注入側の筋肉においては、収縮力が非注入側と比較して100%程度、増加していました。筋終板の神経支配率も注入側で約65%であり、非注入側の35%より多い結果でした。
▽以上の結果は、メチレンブルーの末梢への注入が神経筋構造および機能の保持に有効である可能性を示唆するものです。
(この研究はアメリカ、University of Miami Miller School of MedicineのTalbotらにより報告され、平成28年12月のExperimental Neurology誌に公表予定です)
現段階で臨床試験の結果が出てきているもので、一番有望なのはBrainstormのNurOwnではないでしょうか。
はっきりとした結果が公表されたわけではないのですが、アメリカでの第2相臨床試験の結果は期待できる印象です
ただ、第2相試験までは小規模であり、確定的なことはいえず、第3相試験で結果が覆ることは珍しくありませんので、まだ慎重になる必要があります。
第3相試験も準備中とのことですので、早期の進展を期待したいところです