ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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試験管内で変異SOD1蛋白質重合化を阻害しうる物質の探索
・慶應義塾大学からの報告です

▽SOD1変異ALSにおいて、脊髄運動神経細胞における変異SOD1蛋白質の凝集は主要な病態をなします。

▽SOD1蛋白質の重合化を阻害しうる薬剤は、治療薬候補となりえます。今回研究者らは、FDAに認可されている640の薬剤を用いて、試験管内において変異SOD1蛋白質の重合を阻害しうる能力を有するかどうかを検索しました

▽その結果、3つの薬剤クラスが同定されました。1つ目が高コレステロール血症治療薬として用いられる、HMG-CoA阻害薬に属するスタチン製剤である、シムバスタチン、ロバスタチン、メバスタチンです。2つ目はビタミンD誘導体である、アルファカルシドール、カルシジオール、カルシトリオールです。3つ目は原虫感染症であるリーシュマニア症治療薬のミルテフォシンです。

▽これら薬剤のうち、スタチン製剤については、ALSモデルマウスにおいて、病態悪化をもたらすとの報告や、ALSにおいては脂質が神経保護的に作用する可能性があるとの報告もあることから、実際の臨床効果に結びつける際には注意が必要です。一方ビタミンD誘導体については、ALSにおいて神経保護的に作用する可能性についての報告が基礎実験や臨床報告でなされており、今後の検証が期待されます。

▽ミルテフォシンについては、ALSについての報告はこれまでないものの、一部の細胞に対して細胞毒性を有することが報告されており、神経毒性を有する可能性に注意が必要です。

▽試験管内での実験のため、以上の薬剤を実際に臨床使用することは現段階ではできませんが、今後、これらの知見が元となり、より有効で安全性の高い薬剤の開発につながる可能性があり、今後の発展が期待されます。

(この研究は、慶應義塾大学のAnzaiらにより報告され、平成28年8月9日付のFrontiers in molecular biosciences誌に掲載されました)
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