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アストロサイトは血液脳関門内皮細胞のP糖蛋白質発現を促進する
・2014年11月21日付のこちらの記事(http://alexkazu.blog112.fc2.com/blog-entry-452.html)において、リルゾールの排泄を促進し、薬剤の効果を減弱させている可能性が指摘されたP糖蛋白質ですが、今回新たな知見が報告されました

▽血液脳関門は薬剤透過性が低いことから、薬剤が中枢神経で作用を発揮することが困難なことが多いです。最近、ALS患者およびSOD1変異ALSモデルマウスの脊髄において、薬剤排泄トランスポータであるABCB1もしくはP糖蛋白質の組織特異的かつ選択的な発現亢進がみられることが報告されました。

▽今回、研究者らは、SOD1変異モデルマウスを用いてP糖蛋白質の発現について精査しました。その結果、P糖蛋白質の発現亢進は、毛細血管内皮細胞に限局しており、アストロサイトやオリゴデンドロサイト、神経細胞にはみられないことがわかりました

▽血液脳関門のモデルを用いて調べたところ、SOD1変異を有するアストロサイトが内皮細胞においてP糖蛋白質の発現亢進をもたらしていることがわかりました。さらにヒトおよび動物の血液脳関門モデルにおいて、SOD1変異を有するアストロサイトに暴露された内皮細胞では、活性酸素の増加、NF-κB活性化などが観察されました。

▽FUS変異を有するアストロサイトにおいても、同様にNF-κB依存性のP糖蛋白質発現亢進が観察されました。この発現亢進は、酸化的ストレスが誘因となるものではなく、TNF-α放出と関連しているようでした。

▽以上の結果は、SOD1変異もしくはFUS変異ALSにおいて、血液脳関門の内皮細胞におけるP糖蛋白質発現亢進は、NF-κBと関連していることを示唆しており、今後の研究により薬効の改善につながることが期待されます。

(この研究はアメリカ、Jefferson Weinberg ALS CenterのQosaらにより報告され、平成28年5月9日付のGlia誌に掲載されました)
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早く早くどうか薬ができますように
2016/05/12(木) 09:01:42 | URL | #- [ 編集 ]
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