ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
201702<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201704
酵母のミトコンドリアが細胞質の蛋白質凝集体を消失させる
・ALS RESEARCH FORUMの3月4日付記事からです

▽3月1日付のNature誌の報告です。酵母においては、凝集蛋白質は、ミトコンドリアの外膜に集まり、その後シャペロンが蛋白質の凝集構造をほどき、膜輸送孔から蛋白質がミトコンドリアマトリックス内に輸送され、ミトコンドリア内において分解されることがわかりました。

▽細胞質の守護者としてのミトコンドリア(MAGIC:mitochondria as gurdian in cytosol)と名づけられたミトコンドリアのこの機能はヒトにおいても存在すると考えられています

▽ミトコンドリアは電子伝達系を有し、ATPを産生し、細胞にエネルギーを供給する機能を有することで有名です。しかし、今回の報告により、別の機能も有することが明らかになりました

▽研究者らはαーシヌクレインやTDP-43などの凝集体についてもミトコンドリア膜に集まり、エネルギー産生に負荷をかけると考えており、ミトコンドリアの機能低下により有害蛋白質の除去が障害され、病態発現につながるのではないかと考えています。

▽今後ミトコンドリアと神経変性疾患の病態との関連性がさらに明らかになり、治療法開発につながることが期待されます

引用元
http://www.alsresearchforum.org/its-magic-yeast-mitochondria-make-cytosolic-protein-aggregates-disappear/
スポンサーサイト
ALSと疼痛について
・ALS NEWS TODAYの3月3日付記事からです

▽ALSにおける疼痛についての総説が最新号のLancet Neurology誌に掲載されました

▽これまで、ALSと疼痛との関連性についてはあまり研究報告がなく、ある報告ではALS患者の15%のみに疼痛があるとし、また別の報告では85%程度とするものもあります

▽このような差異の理由は、研究手法の違いや、ALSにおける疼痛の多様性によります

▽一般的に疼痛は病初期には軽度であり、進展とともに悪化する可能性があります。さらに疼痛は心理面にも悪影響をあたえます。

▽現段階においてはALSの疼痛に対する治療法でエビデンスの確立したものはありません。

▽ALSクリニックでは、疼痛に対してしばしばNSAIDs、オピオイド、アセトアミノフェンが処方されます。また下肢痙攣に対しては、マラリア治療薬である硫酸キニーネがしばしば処方されます

▽ストレッチや可動域訓練などの非薬物療法についても一定の有効性を認める場合があります。

▽現段階では十分なエビデンスが存在しないため、一般的なガイドラインに従った対処法に従うべきであると結論づけられています

引用元
https://alsnewstoday.com/2017/03/03/pain-in-als-common-but-robust-studies-few-review-concluded/
尿中バイオマーカーの可能性
・ALS RESEARCH FORUMの3月3日付記事からです

▽2月22日付のNeurology誌に公表された報告によると、尿中ニューロトロフィン受容体p75断片がALSのバイオマーカーとなりうる可能性があるとのことです

▽ALS患者と健常群を比較すると、尿中p75細胞外ドメインがALS群で高く、病態進展とともに上昇したとのことです

▽これまで血中ニューロフィラメント軽鎖や重鎖がALS患者と健常群とで異なることが指摘されていましたが、これらは病態が進展しても変化しないものでした。

▽しかしながら尿中p75断片の量は健常群とのオーバーラップも大きく、診断的に用いることは困難ではないかと考えられています。また他の神経変性疾患でも上昇する傾向があり、ALSに対する特異性はないのではとのことです。

▽バイオマーカーは治療的有効性の指標としても用いることができる可能性があり、今後の進展が期待されます

引用元
http://www.alsresearchforum.org/pee-p75-a-potential-biomarker-of-als-progression/
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.