ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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日本のALS患者の全エネルギー消費量(二重標識水法による導出)
・東京都立神経病院などの研究グループからの報告です

▽ALSにおいて適切な栄養摂取量は確立していません。今回、研究者らは26名の日本のALS患者を対象に、二重標識水法により14日間にわたり全エネルギー消費量を測定しました。

▽その結果、全エネルギー摂取量の中間値は1581kcal/dayでした。一方で全エネルギー消費量(TEE)と体重あたりのTEEは、1628kcal/dayおよび31.3kcal/kgでした

▽測定された全エネルギー消費量と、Harris-Benedict式により導出されたTEEの推測値の比率は1.14(1.09-1.26)であり、全エネルギー摂取量と全エネルギー消費量の差はー63kcalでした。

▽15名(57.7%)でエネルギー消費量が摂取量を上回りました。

▽回帰分析の結果、Harris-Benedict式により導出される基礎代謝量(RMR-HB)とALSFRS-Rより、ALS患者におけるTEEを推測する関係式が導かれました。TEE=(1.67×RMR-HB)+(11.8×ALSFRS-R)-680

▽日本のALS患者のエネルギー消費量は予測値よりも高く、適切な栄養摂取のためには、上記補正式などを用いる必要があることを示唆する結果となりました

(この研究は、東京都立神経病院のShimizuらにより報告され、平成28年11月28日付のAmyotrophic lateral sclerosis & frontotemporal degeneration誌に掲載されました)

・以下の記事で紹介したNortheast ALS Consortiumのwebinarの予測式と異なる点は興味深い結果です
http://alexkazu.blog112.fc2.com/blog-entry-1016.html
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ALSと初期診断された患者の長期追跡調査
・イタリアでの観察研究の報告です

▽1998年から2002年の間にALSと診断された患者が2016年4月まで追跡されました。追跡期間中に神経内科医が、診断についての再確認を行い、確定的な(confirmed)運動神経病患者と、未確定の(unconfirmed)運動神経病患者とに分類されました。

▽合計483名の患者がエントリーされました。経過観察期間中に5.2%の患者は、運動神経病ではない診断に変更されました。それらは脊髄神経根や末梢神経に関連した疾患でした。

▽観察期間終了時点で未確定の運動神経病に分類された患者は有意に予後が良好であり、半数近くが診断から14年以上経過しても存命でした。

(この研究は、イタリア、IRCCS Istituto di Ricerche Farmacologiche Mario NegriのPupilloらにより報告され、平成28年11月28日付のAmyotrophic lateral sclerosis & frontotemporal degeneration誌に掲載されました)
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