ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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3K3A-APCは神経幹細胞による中枢神経損傷修復を促進する
▽APC(activated protein C)は血中の蛋白分解酵素であり、抗凝固作用と、PAR1やPAR3を介した細胞内シグナル伝達経路に関与する働きを有しています。

▽APCの3つのリシン残基をアラニンに置換した遺伝子組み換え3K3A-APCは、脳梗塞や頭部外傷、多発性硬化症、ALSなどのモデルマウスにおいて治療的効果を有することが報告されています

▽3K3A-APCは安全性も高いため、脳梗塞については臨床試験段階まで進展しています。

▽近年、3K3A-APCは、神経幹細胞や、神経前駆細胞による、神経再生を促進させることが、基礎実験で示されました。この作用は、PAR1-PAR3-S1PR1(sphingosine-1-phosphate-receptor 1)-Akt経路を介するものであり、3K3A-APCが中枢神経を構造的に再生させる能力を有する可能性を示唆するものです。

▽今回、研究者らは、脳梗塞モデルマウスを用いて、3K3A-APCが移植したヒト神経幹細胞による神経再生を促進し、神経回路の再生と機能的回復を促進させることをみいだしました。

▽以上の結果は、3K3A-APCが、移植後のヒト神経幹細胞の再生能を促進させることができる可能性を示唆しており、今後の幹細胞移植治療において、治療選択肢となりうる可能性があります

(この研究はアメリカ、Keck School of Medicine of the University of Southern CaliforniaのWangらにより報告され、平成28年8月22日付のNature Medicine誌に掲載されました)
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メチレンブルー投与によるALSモデルマウスの神経筋機能保持
▽SOD1変異モデルマウスにおいては、下肢速筋群を支配する神経末端において、病初期より機能的、形態学的に障害がみられます。

▽今回、研究者らは末梢よりメチレンブルーを投与し、神経筋接合部機能の保護作用があるかどうか検証しました。メチレンブルーは、ミトコンドリア保護作用を有するといわれています。

▽メチレンブルーは発症前のSOD1変異モデルマウスに対して筋肉内投与されました。その結果、メチレンブルーを投与した側の筋肉は、進行期において、非投与側の筋肉よりも100%程度筋力が強く保持されていました。

▽また、メチレンブルー投与側の神経終板の神経支配率も平均65%であり、非投与側の35%よりも有意に良好な結果でした。

▽以上の結果は、SOD1変異ALSに対して、メチレンブルーが、末梢からの投与により神経筋接合部機能の保持作用を発揮し、治療的に有効な可能性を示唆するものです。

(この研究は、アメリカ、 University of Miami Miller School of MedicineのTalbotらにより報告され、平成28年8月24日付のExperimental Neurology誌に掲載されました)
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