ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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ビクトーザの可能性
・少し前の記事ですが、見落としていました。糖尿病治療薬として使用されているビクトーザですが、ALSを含む運動神経病に対する有効性が期待されているようです

▽イギリス、ランカスター大学の研究者らは、糖尿病治療薬の神経変性疾患への有効性に注目しています。前臨床段階の実験では良好な結果が得られているということです

▽最初の薬剤候補はexendin-4とよばれる薬剤でした。運動神経病の動物モデルにおいて良好な治療的効果がみられました。ヒトに対する臨床試験も行われており、パーキンソン病に対する小規模の臨床試験では運動機能の保持効果などが観察されたとのことです

▽現在、治療薬候補はより強力な効果が期待される薬剤へのシフトしつつあります。その薬剤はLiraglutide(商品名:ビクトーザ)です。ビクトーザは糖尿病治療薬として最も多く市販されている薬剤であり、薬効はexendin-4より優れています

▽基礎実験ではビクトーザは神経保護作用を有することが示されました。現在ALSを含む運動神経病に対する多施設の二重盲検無作為割付試験の実施が予定されています

引用元
http://www.prnewswire.com/news-releases/plans-for-a-new-clinical-trial-offers-hope-to-those-with-motor-neurone-disease-as-a-result-of-research-at-lancaster-university-512423091.html
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ユビキチン-2は神経細胞においてTDP-43凝集をもたらす
▽ユビキチン-2遺伝子変異はALSおよび前頭側頭型認知症の病因として知られています。ユビキチン-2はユビキチン-プロテアソーム系において中心的や役割を果たし、変異ユビキチン-2蛋白質は細胞質内での凝集体を形成します。

▽今回研究者らは、正常ユビキチン-2ないし変異ユビキチン-2蛋白質を過剰発現させた細胞モデルにおいて、NF-κB活性の亢進が起こることを観察しました。ストレス誘発性のNF-κB活性化は、p38 MAPK阻害剤により阻害されることがわかりました。このことはユビキチン-2過剰発現によるNF-κBの活性化が、MAPKを介して起こることを示唆しています。

▽ユビキチン-2の凝集体は、TDP-43の細胞質内での凝集を促進させました。Withaferin AはNF-κBの阻害剤ですが、Withaferin Aを投与するとユビキチン-2過剰発現細胞モデルの生存期間が延長しました。

▽以上の結果は、ユビキチン-2の異常がNF-κBの活性化をもたらし、細胞質内でのTDP-43凝集を引き起こすことを示唆しています。ユビキチン-2を介した病態経路がALSの新たな治療対象となることが期待されます

(この研究はカナダ、Laval UniversityのPicher-Martelらにより報告され、平成27年10月31日付のMolecular Brain誌に掲載されました)
引用元
http://www.molecularbrain.com/content/8/1/71
バート・ホッグ・デュベ症候群に関連した腫瘍抑制因子のフォリクリン(folliculin)は細胞質におけるTDP-43凝集の調節因子である
▽TDP-43はALSにおける神経細胞のユビキチン陽性、オートファゴソーム陽性細胞質内封入体の主要な構成成分です。

▽核内からのTDP-43の喪失と、細胞質内へのTDP-43の異常局在化、凝集が神経変性における初期の中心的変化と考えられています。しかしながらTDP-43が核内から細胞質に移行するメカニズムはよくわかっていません

▽今回、研究者らは、腫瘍抑制因子であるフォリクリンが、TDP-43の細胞質内凝集の新たな調節因子となりうることを明らかにしました。フォリクリンは直接的にTDP-43と相互作用を行います。

▽外因性ないし内因性のフォリクリンの存在がTDP-43の細胞質内凝集、ストレス顆粒形成に必要であることがわかりました。

▽以上の結果は、フォリクリンがTDP-43の核内から細胞質内への移行と、TDP-43蛋白症の病態において重要な役割を果たすことを示唆しています

(この研究は中国、Soochow UniversityのXiaらにより報告され、平成27年10月27日付のHuman Molecular Genetics誌に掲載されました)
引用元
http://hmg.oxfordjournals.org/content/early/2015/10/28/hmg.ddv450.abstract
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