ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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イノシトール6リン酸リン酸化酵素2は細胞質TDP-43凝集による細胞死を促進する
・東海大学からの報告です

▽TDP-43は前頭側頭型認知症やALSにおける脳や脊髄神経細胞中のユビキチン陽性封入体の主要な構成成分です。TDP-43のリン酸化されたC末端断片は神経細胞の細胞質において凝集し、結果的にそれが細胞死につながると考えられています。

▽二リン酸イノシトール 五リン酸(InsP7)とよばれるイノシトールリン酸は高エネルギーピロリン酸結合を有します。

▽研究者らは、これまでに哺乳類細胞においてイノシトール6リン酸リン酸化酵素2(InsP6K2:イノシトール6リン酸をInsP7にリン酸化する酵素)が細胞死に関与していることを報告してきました。アポトーシス過程においては、InsP6K2は核内から細胞質に移行します。

▽今回、研究者らは、リン酸化したTDP-43が脊髄前角細胞の細胞質内において、InsP6K2と同時に局在化し、結合していることを発見しました。さらに、細胞質にTDP-43凝集体が存在し、InsP6K2が活性化していると、細胞死が促進することをみいだしました。

▽TDP-43凝集体と活性化InsP6K2が細胞質に存在すると、HSP90とcasein kinase 2の発現量が減少し、Aktの活性が減少していました。この状況が細胞死を促進させた可能性があります

▽以上よりInsP6K2はALSにおいて神経細胞死に関与している可能性があります。

(この研究は、東海大学のNagataらにより報告され、平成27年10月6日付のMolecular Neurobiology誌に掲載されました)
引用元
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs12035-015-9470-1
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ALSに対するインターロイキン-1アンタゴニストの有効性:予備的試験結果
▽前臨床試験段階においてインターロイキンー1(IL-1)受容体阻害薬がALSに対して有効であることを示唆する結果が得られていました。

▽今回研究者らは、IL-1受容体アンタゴニストである、Anakinra(ANA)のALSに対する有効性を検証する小規模試験を実施しました

▽17名のALS患者が1日あたりANA100mgを1年間投与されました。対照群の設定がなかったため、過去の観察研究から47名のマッチした患者のデータを用い、有効性が検討されました。

▽副作用については軽度のもののみでした。炎症マーカーであるサイトカインやフィブリノーゲンについては投与開始24週間で低下を認めました。

▽しかしながら、ALSFRS-Rで測定した疾患の進行度については、有意な改善効果は認められませんでした。17名中94%の患者でANAに対する抗体が産生されていました。

▽以上よりANAの安全性が確認されましたが、IL-1を対象とした治療戦略の有効性についてはさらなる検証が必要です

(この研究はドイツ、Charité-University HospitalのMaierらにより報告され、平成27年10月7日付のPlos One誌に掲載されました)
引用元
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0139684
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