ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
201501<<12345678910111213141516171819202122232425262728>>201503
動物モデルにおいて、マイクロRNAが興奮毒性からシナプスを保護する
・平成27年2月6日付のALS FORUMの記事からです

▽マイクロRNAは遺伝子発現の迅速な調節に関与しています。迅速な環境変化に対応できることから、神経系におけるシナプス活動の調節にも寄与すると考えられています。

▽これらマイクロRNAのいくつかは、シナプス前膜側で作用することがわかっています。今回研究者らは、新たにmiR-1000と呼ばれるマイクロRNAを発見しました

▽このマイクロRNAは、哺乳類ではmiR-137と呼ばれるものに対応し、神経伝達物質をシナプス小胞に運搬するグルタミン酸トランスポータの遺伝子発現を減弱させます

miR-1000をノックアウトしたハエモデルにおいては、グルタミン酸の興奮毒性が神経細胞を障害し、神経細胞の変性が生じます。

▽この研究は、2月2日付のNature Neuroscience誌に掲載されました

miR-1000は、いくつかのその他のマイクロRNAと共にシナプス活性の制御を行っています。現在までに3種類のマイクロRNAが、シナプス後膜でグルタミン酸に対する感受性を制御していることがわかっています

▽シナプス前膜におけるマイクロRNAの機能はよくわかっていませんでした。1つのマイクロRNAがシナプス前膜におけるシナプス濃度と、グルタミン酸受容体発現を調節しているらしいことはわかっていました。

▽研究者らは、今回、miR-1000をノックアウトしたハエにおいて、運動機能が喪失し、生存期間が短縮することを観察しました。このモデル動物の脳を、アポトーシスの際に増加するcaspase-3の抗体で調べたところ、生後まもなくからcaspaseの発現が増加し、早期発症の神経変性がおきていることが示唆されました。

▽マイクロRNAは通常、数百ものターゲットに作用します。miR-1000は374種類の異なる遺伝子発現を調整する可能性があることがわかりました。miR-1000は多くの遺伝子発現を減弱させましたが、小胞体へのグルタミン酸運搬を担うVGluT遺伝子のみ発現が増加していました。このVGluT遺伝子の発現量をmiR-1000ノックアウトマウスにおいて減少させたところ、筋力低下が改善し、生存期間が延長しました

▽哺乳類においても同様の現象が観察されました。

▽グルタミン酸の興奮毒性は、ALSを含む様々な神経変性疾患の病態に関与していると考えられています。

・マイクロRNAの異常がALSの病態に関与している可能性があり、今後の治療戦略の開発に有用かもしれません

引用元
http://www.researchals.org/page/news/14298
スポンサーサイト
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.