ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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神経炎症とプロスタグランジンJ2
▽中枢神経における免疫反応は、損傷に対する修復機構発現に伴う防御反応ですが、慢性に過剰に免疫応答が活性化すると、組織傷害をもたらします。

▽このような慢性的な神経炎症は、ALSを含む様々な神経変性疾患の病態に関与していると考えられています

▽シクロオキシゲナーゼ(Cox-1とCox-2)は、アラキドン酸を、生物活性を有するプロスタノイド(免疫系に関与する酵素であるプロスタグランジンとトロンボキサンの総称)に変換する役割を有し、免疫系カスケードにおいて中心的な役割を果たす酵素です。

▽プロスタグランジンJ2(PGJ2)は、シクロオキシゲナーゼによって産生する内因性の神経傷害性物質であり、脳損傷の際に増加し、炎症促進性の刺激により誘発される神経障害の発現に、強く関与していると考えられています。

▽PGJ2はミクログリアなどより産生され、ヒトALS患者の中枢神経において増加していることが報告されています。

▽PGJ2は神経系の急性炎症反応を遷延化させ、慢性化させることに関与しており、ユビキチンープロテアソーム経路(細胞内での蛋白質分解経路)とミトコンドリア機能を障害することで、ALSなどの神経変性疾患に関与していると考えられます。

▽従来、シクロオキシゲナーゼ阻害が神経炎症の治療ターゲットと考えられていましたが、シクロオキシゲナーゼ反応の下流に位置する、PGJ2などの神経傷害性を有するプロスタグランジンをターゲットとすることが、ALSに対して、より副作用の少ない有望な治療法となる可能性があります。

(この総説は、アメリカ、City University of New YorkのFiqueiredo-Pereiraらによって報告され、平成27年1月号のFrontiers in molecular neuroscience誌に掲載されました)
引用元
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4292445/
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