ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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SIL1蛋白質はALSにおいて、運動神経細胞のサブタイプに選択的な小胞体ストレスを制御する
・新たな治療候補の報告です
・アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子治療法の候補になります

▽運動神経細胞のサブタイプに特異的な小胞体ストレスに関与する機構と、それに関連したALSにおける軸索の病態はよくわかっていません。

▽研究者らは、小胞体をとりまく分子レベルの環境が、運動神経細胞のサブタイプ毎に異なる特徴を示すことを明らかにしました。

▽Marinesco-Sjogren症候群(MSS)における変異遺伝子である、cochaperone(シャペロンによる蛋白質の折り畳みなどの機能を補助する蛋白質)であるSIL1蛋白質が、疾患抵抗性を有する運動神経細胞において発現がみられ、一方、小胞体ストレスの影響を受けやすく、疲労抵抗性の弱い運動神経細胞においてはSIL1蛋白質の発現がみられないことがわかりました。

▽MSSのモデルマウスにおいて、SIL1蛋白質の機能が喪失した場合、運動神経細胞における小胞体の恒常性維持機構が破綻することがわかりました。SOD1変異ALSモデルマウスにおいてSil1遺伝子の対立遺伝子のうちの片方をノックアウトすると、小胞体ストレスが増大し、ALSの病態増悪がみられました

▽SIL1蛋白質濃度は、進行性にかつ選択的に、疲労脆弱性を示す運動神経細胞において減少していました。SIL1蛋白質の減少は、疲労脆弱性を有する運動神経細胞の興奮性の減弱と関連し、特異的な小胞体シャペロンの発現に影響を及ぼします。

▽アデノ随伴ウイルスベクターにより、SIL1遺伝子を家族性ALSの運動神経細胞に導入することにより、小胞体ホメオスタシスの回復と、筋力低下の遅延、生存期間の延長効果が確認されました。

(この研究はスイス、University of BernのFilézac de L'Etangらにより報告され、平成27年1月5日付のNature Neurosciense誌に掲載されました)
引用元
http://www.nature.com/neuro/journal/vaop/ncurrent/full/nn.3903.html
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