ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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ホモシステイン誘発性ヒト単球細胞の活性化にはトランスグルタミナーゼ2が関与している
・本年もよろしくお願いいたします。
・Brainstorm社とNeuralstem社の第2相臨床試験の結果は今年前半にははっきりすると思います。幹細胞移植に関する臨床試験のみならず、日本の遺伝子治療研究所の臨床試験の早期開始なども期待されます。
・今年1年がALSの治療法に関する明るい話題が多い年となることを期待します。

▽異常なトランスグルタミナーゼ2蛋白質の発現とそれに関連した蛋白質シグナルの活性化はALSや多発性硬化症、パーキンソン病などの神経変性疾患の病態と関連していると考えられています

▽これら変性疾患では神経炎症反応が、活性化したミクログリアや単球などの炎症細胞により誘発されていると考えられています。興味深いことに、軽度から中等度の高ホモシステイン血症が、これら神経変性疾患において存在しうることが報告されています

▽研究グループはヒトTHP-1単球細胞を用いて、ホモシステイン濃度が軽度に上昇した環境においてトランスグルタミナーゼ2の果たす役割について調べました。

▽単球細胞をホモシステイン溶液中で培養したところ、活性酸素種の濃度が2倍になり、過酸化脂質と8-hydroxyguanosine濃度が上昇し、グルタチオン濃度が減少し、細胞の抗酸化作用が50%減弱しました。

▽ホモシステインにより誘発された酸化ストレスは、トランスグルタミナーゼ2発現と活性の上昇と関連し、同時にNF-κBの活性化もみられました。

▽トランスグルタミナーゼ2を特異的に抑制するR283を加えると、NF-κBの活性化はみられなくなりました。ホモシステイン暴露はTNF-α、IL-6、IL-1β、Herpなど小胞体ストレスに関連したマーカーや炎症マーカーのmRNA上昇をもたらしました。これらの上昇もトランスグルタミナーゼ2阻害剤のR283投与により抑制されました

▽異常の所見は、トランスグルタミナーゼ2が、ホモシステイン誘発性の炎症反応や小胞体ストレス、酸化ストレスなどの関与する単球活性化に際して重要な役割を果たしていることを示唆しています。

▽トランスグルタミナーゼ2の抑制が、軽度の高ホモシステイン血症を伴うALSなどの神経変性疾患の治療戦略となりうる可能性があります。

(この研究はイタリア、Polyclinic University of MessinaのCurro Monicaらにより報告され、平成26年12月30日付のFree Radical Research誌に掲載されました)
引用元
http://informahealthcare.com/doi/abs/10.3109/10715762.2014.1002495
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