ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
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遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン製剤のALSへの安全性と臨床応用可能性
エリスロポエチンがALSに対する臨床試験で良好な結果を得たとの報告です

▽エリスロポエチン(主に腎臓で産生され赤血球を産生を促進するホルモン)はALSを初めとした神経変性疾患の動物モデルにおいて、神経保護作用を有することが確認されています。

▽今回研究グループは、高用量の遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤をALS患者に反復投与し、安全性と今後の臨床応用可能性について検討しました。

▽実験は2つの段階に分けて行われました。第1段階では26名のALS患者が参加しました。最初の3ヶ月間は、ALSの進行度をALSFRS-R(ALSの機能的な病状を評価する尺度)により観察されました。
次の3ヶ月間で、患者は1ヶ月に1回、35000単位のエリスロポエチンを合計3回、3ヶ月間静注されました。3回の静注が終了後、さらに3ヶ月間、病気の進行状況が観察されました

▽第2段階では、60名の患者が対象となり、治療群と未治療のコントロール群に分けられ、治療群に対しては1ヶ月に1回、エリスロポエチン静注が施行され、合計6回、6ヶ月間にわたり病気の進行状況が確認されました

▽第1段階の結果、重篤な副作用がないことが確認されました。3ヶ月の治療期間中はALSFRS-Rで評価された病気の進行度は、最初3ヶ月間の観察期間中よりもゆるやかでした(最初3ヶ月間の平均悪化度は-3.7点で、治療期間中は-2.6点)。
しかし、治療期間が終了した後の3ヶ月間の病気の進行度は、治療前の3ヶ月間と同程度に戻りました

▽第2段階では、治療群では、未治療群と比較して、統計的に有意な病気の進行の減少がみられました。最初3ヶ月間のALSFRS-R得点の減少度は、治療群では平均-1.8点、コントロール群では平均-3.1点、続く3ヶ月間のALSFRS-R得点の減少度は、治療群では平均-2.1点、コントロール群では平均-3.5点といずれも有意差がありました。

▽今回の有望な結果を受けて、今後はさらに治療間隔を変えたり、用量を変化させた臨床試験を検討するとのことです

今後の臨床応用が期待されます。

(この研究結果はHangyang大学のHyun Young Kimらによって報告され、平成26年10月10日付のJournal of clinical Neurology誌に掲載されました)

引用元
http://thejcn.com/DOIx.php?id=10.3988/jcn.2014.10.4.342
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