▽NSI-566を用いた第1相臨床試験は合計15名を対象に行われましたが、最も高用量の幹細胞移植を受けた3名のその後の経過についての報告です。
▽主として安全性確認のために行われた第1相臨床試験ですが、最後の3名に対しては頸髄領域と腰髄領域の2ヶ所に、第1相臨床試験で用いられた用量では最も高用量の幹細胞移植が行われました。1回当たり10万個の幹細胞移植を頸髄に5回、腰髄領域に10回行われています。
▽移植から3年経過しましたが、うち1名では移植前の時点よりも機能的に改善しており、残る2名も機能的に移植前と同じレベルを維持できているということです。
▽現在用量を増やして第2相臨床試験が進行中ですが、現段階で予定していた最高用量の移植まで到達したということで、最高用量の移植対象者では、腰髄領域と頸髄領域とに20回ずつ、それぞれ40万個の幹細胞移植が行われるということです。この用量は、第1相臨床試験の最高用量の10倍以上とのことです。
第2相臨床試験の結果が期待されます。