ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
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小胞被覆形成におけるユビキチンの役割
皆さん!こんにちは、ALSの治療薬に関する知見が発表されました。

小胞体で新たに合成されたタンパク質はCOPII被覆を持つ小胞に詰め込まれ、ゴルジ体へ輸送される。COPII小胞は直径が約60〜80 nmだが、一部の小胞は300 nmにもなるコラーゲン繊維などの大きな積荷タンパク質を収容するためにサイズを大きくする必要がある。今回、M Rapeたちは、ユビキチンリガーゼCUL3–KLHL12がCOPII被覆形成の調節因子であることを明らかにしている。CUL3–KLHL12は、COPIIの構成因子であるSEC31のモノユビキチン化を触媒し、大きなCOPII被覆の構築を促進する。したがって、モノユビキチン化はCOPII小胞のサイズと機能を制御していることになる。タンパク質輸送は、治療への利用が期待される細胞機能であり、この研究はタンパク質輸送における重要な事象について新たな知見をもたらすものだ。


また以前、名古屋大学大学院医学系研究科神経内科 祖父江教授よりユビキチンに関する報告もありますので一緒に読んで頂ければ幸いです。難しいですが・・・
http://w3serv.nagoya-u.ac.jp/coemed/jp/members/2009/post/
http://www.rouninken.jp/member/pdf/15_pdf/vol.15_08-18-05.pdf
http://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/048110970.pdf
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iPS細胞など先端医療、実用化早く 厚労省が新基準
厚生労働省は新型万能細胞(iPS細胞)など日本での先端的な医療研究を早く実用化するため、国内15~20の大学や研究所と2012年度中に連携し、有望な技術ごとに審査・承認する基準をつくる。企業が臨床研究(治験)に着手しやすくして医薬品や医療機器の開発力を高める。日本は基礎研究が進んでいる一方で、実用化に時間がかかり、有望な技術が海外に流出することが多い。成長戦略の柱である医療分野で巻き返しを狙う。

 日本の医薬品は海外頼みの構図が年々強まっている。医薬品の輸入超過は00年度に2千億円程度だったが、10年度には1兆円超に拡大。高齢化で日本の医療費が年間40兆円規模に膨らむなか、医薬品の国際競争力を高めるため、弱点とされる臨床研究を国が後押しする。
 先端的な研究や技術が医療の現場で実用化されるためには、臨床研究で安全性や有効性を証明し、国が審査・承認する必要がある。ただ革新的な技術は評価が難しく、実用化に向けた研究開発が足踏みし、臨床研究の段階に進めない例も多いという。臨床研究から実用化までには10年程度かかることがあり、厚労省はこれを数年分は短縮したい考えだ。
 12年度は予算から21億円を使って、大学や研究所に研究費を補助し、先端医療の評価方法の研究を促す。
 有望な技術は近く、厚労省が公募する。iPS細胞のほか、心臓の機能を回復させる大阪大学の心筋シート、ロボットで微細手術を手掛ける東京大学のコンピューター外科などが有力になっている。
 iPS細胞の場合、がんになるリスクや、がんの発生率がどこまで抑えられれば実用化できるかなどを研究。その結果を踏まえ、国が承認の基準をつくる。審査機関の研究者を大学に派遣し、先端医療の知識を共有することで審査の期間も短縮する方針。
 臨床研究を強化するため、13年度までに全国の15の病院を中核病院に指定し、国の承認に必要なデータを迅速に集められるようにする。ほかの医療機関と共同で臨床研究ができることなどを条件にする。中核病院の整備には12年度だけで34億円の予算をあてる計画だ。
 臨床研究の手続きの簡素化に向け、規制も緩和する。通知や省令を見直し、初期の臨床研究で共同実施する医療機関を増やしやすくするほか、企業による治験は、医療機関と取り決めた症例数の条件などを柔軟に変えられるようにする方向だ。
 厚労省は12年度予算で、審査・承認基準づくりや中核病院の整備のほか、がんなどの個別研究の支援を含め、先進医療の早期実用化に127億円を投入する。医療分野に力を入れる米欧やシンガポール、韓国などに対抗し、日本発の先端医療を増やす狙いがある。
第26回 生きることを選んで
皆さん、こんにちは!
サタママさんよりALS患者さんのTV番組が放映されることを教えて頂きました。
お時間があれば見てください。

第26回 生きることを選んで
2012年2月11日(土・祝)9:55~10:50 (テレビ朝日OA) 山陰放送制作
http://www.minkyo.or.jp/01/2012/01/002625.html

難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)の闘病を続ける元テレビ報道記者・谷田人司さん。病が発症後、歩く、食べる、話す、呼吸…と身体の自由を失いながらも、「自由が失われても生きる意味はある」と考え、何とか動く指を使い、そのことを人々に訴え、実践している。彼の闘病と活動にカメラが密着。谷田さんが綴った記録で描くドキュメント。
免疫細胞の中枢神経系への侵入口と仕組みを世界で初めて解明
大阪大学 大学院生命機能研究科の村上 正晃 准教授と大阪大学の平野 俊夫 総長らは、JST 課題達成型基礎研究の一環として、末梢神経系注1)が活性化することで、脳や脊髄(中枢神経系)に免疫細胞の入り口となるゲートがつくられ、そのゲートを通過して病原性のある免疫細胞が血管から中枢神経系に侵入し、病気が発症することを分子レベルで明らかにしました。
これまで中枢神経系の血管は、免疫系の細胞をはじめ、ウイルスや大きなたんぱく質を脳や脊髄に通過させない、血液脳関門注2)を形成すると考えられてきました。しかし、中枢神経系にもウイルスが感染することや、さまざまながん、難病注3)などが発症することが知られており、血液脳関門にも免疫細胞などの入り口となるゲートがあると予想されていました。しかしこのゲートがどこにあるのか、どのような過程やメカニズムで機能するのかは全く不明でした。
本研究グループは、中枢神経系の難病である多発性硬化症注4)のモデルマウスを用いて、免疫細胞の中枢神経系へのゲートはある特定の部位に形成されること、またその形成が末梢神経系の活性化によるものであることを明らかにしました。本研究成果は、神経系と免疫系の関わりを分子レベルで明らかにしたもので、中枢神経系の難病やがんなどに対する予防法や治療法の開発に新たな可能性を与えます。また、ストレスなどの精神状態とさまざまな病気との因果関係の解明にもつながることが期待されます。
本研究は、大阪大学 大学院医学系研究科の大平 充宣 教授、東京大学 医科学研究所の岩倉 洋一郎 教授らの協力を得て行いました。
本研究成果は、2012年2月2日(米国東部時間)に米国科学雑誌「Cell」のオンライン速報版で公開されます。

これでALSや他の難病の原因究明や治療法に大いなる進歩を遂げます。

大阪大学プレスリリース(詳細情報あり)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120203/index.html
脳内金属の研究、ALS、アルツハイマー病などの解明の手がかりに
鉄、銅、亜鉛などの脳内金属の研究が、アルツハイマー病やパーキンソン病といった変性疾患の謎を解き明かす一助となるかもしれない。
 こうした病気の患者の脳には、正常なレベルを上回る鉄分と銅が蓄積されているようだ。先月29日に公表されたオーストラリアの新たな研究では、脳内の過剰な鉄分を減らすことで、アルツハイマー病のような症状を緩和できる――少なくとも実験用ラットについて――ことが示された。
 鉄分調節に関する遺伝子の突然変異は、筋萎縮性側索硬化症(ALS、別名ルー・ゲーリック病)と関連がある。一方、亜鉛は、量のレベルが過少だったり、ひどい外傷で本来亜鉛が存在しない脳の領域に入ったりした場合、記憶を減退させるらしい。
 アルツハイマー病やパーキンソン病の患者の脳で起こるタンパク質の損傷や凝集はより目に見えやすく、金属が脳の病気に果たす複雑で隠れた役割についての研究は、それらの研究よりも遅れている。しかし、脳内の金属の役割をより理解することで、さまざまな病状が明らかになり、治療の開発に新たな道が開ける可能性がある、と科学者らは指摘する。
 米アルツハイマー協会の医科学諮問評議会の委員長であり、ニューヨーク大学のシルバースタイン・アルツハイマーズ・インスティテュートのディレクター、ラルフ・ニクソン氏は、「アルツハイマー病が複数の要因によって引き起こされるという考え方に立ち戻りつつある」とし、金属調節の阻害がその一因かもしれないと述べた。
 小さな金属イオン――元素の荷電粒子――は、エネルギー生成のための化学反応を促進したり、タンパク構造を維持したり、身体の基本的機能を幾つか担っている。健康体なら、厳しいチェックとバランスが働き、金属レベルを狭い範囲に収める。
 しかし、病気や加齢に伴う生物学上の変化は、食品やサプリメント、金属鍋といった外部からの吸収と異なり、脳内のこうした金属のレベルを狂わせることが可能だ。
 たとえば鉄は「両刃の剣」だ。鉄は、酸素と結びつき身体がエネルギーを生み出すのを助けるが、細胞にダメージを与える活性分子フリーラジカル(遊離基)も発生させる、とペンシルベニア州立大学の神経外科教授、ジェームズ・コナー氏は指摘する。
 貧血のように、体内の鉄分が不足すると、重要な機能を維持するために十分なエネルギーを生み出せない。しかし、脳の鉄分の過剰な蓄積は有害だ。メルボルン大学の病理学教授、アシュレー・ブッシュ氏によると、パーキンソン病とアルツハイマー病患者の脳には、同年代の健常者を大きく上回る金属の蓄積が認められた。
 ブッシュ教授と同僚により行われ、医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表されたこの新たな研究は、ニューロン(神経細胞)構造の安定化に役立つタウタンパク質の生成ができないように飼育されたラットの脳の鉄分量を調べた。タウタンパク質の障害は、アルツハイマー病とパーキンソン病と関連がある。
 マウスは歳を取るに従い、短期の記憶障害など、2つの病気に似た症状を示し、脳内に鉄分の蓄積が認められた。研究者が過剰な鉄分を取り除く薬を与えると、症状は改善した。つまり、脳内鉄分の除去には正常なタウの機能が必要である、とブッシュ教授は指摘する。鉄分の削減が新たな治療法に道を開く可能性は従来の研究で示されていたが、ブッシュ教授の研究はそれを裏付けるものとなった。
 「アルツハイマー病であれ、パーキンソン病であれ、あるいはタウ異常に関連するいかなる症状であれ、ニューロン内の鉄分の蓄積は、神経変性の末期に起きることだと思われる」とブッシュ教授は言う。
 アルツハイマー病で影響を受ける他のタンパク質も、金属を調整する役割を果たしている。2010年に学術誌「セル(Cell)」で発表された論文によると、アミロイド前駆体タンパク質は、脳から鉄を運び出す際に重要だ。また、金属の摂取を助けるタンパク質「プレセニリン」も脳の病気で乱される。(2011年の「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」の論文)
 銅の蓄積と脳疾患の関係については、同様の研究結果が報告されているが、鉄に関する研究ほど多く行われていないという。
 また、ミシガン大学の名誉教授ジョージ・ブルーワー氏とニューヨーク州立大学オルバニー校のエドワード・フィッツジェラルド氏が昨年、「アメリカン・ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディディーズ・アンド・アザー・ディメンシアズ」に発表した論文によると、鉄分の増加に加え、正常値を下回る亜鉛のレベルが、アルツハイマー病とパーキンソン病の患者で認められた。ブルーワー氏は今、亜鉛をベースとしたアルツハイマー病の治療法を開発している医薬品会社Adeona Pharmaceuticals(ミシガン州)のコンサルタントを務めている。
 Adeona以外にも、複数のバイオ関連企業がアルツハイマー病とパーキンソン病向け治験薬を試しているところだ。しかし、脳の特定の場所にある金属を標的とすることは難しく、こうした治療薬の開発は一筋縄ではいかない。体内の金属量を増減させるだけでは効果は期待できないだろう、と研究者らは言う。
 金属が、他の脳の状況で重要な役割を果たしている可能性がある。
 マサチューセッツ工科大学(MIT)、デューク大学、トロント大学で化学の教鞭を取るスティーブン・リッパード教授は、学習と記憶に関わる脳の領域である海馬で、亜鉛がニューロンの伝達を助けていることを発見した。この伝達が妨げられたり、亜鉛が本来存在しないところに導かれたりすると、記憶形成に影響を及ぼしたり、てんかん発作を起こしたりする可能性があるという。リッパード教授は、生物学や神経科学などにおける金属イオンの役割について研究している。彼らの研究は昨年9月、米科学雑誌「ニューロン」に発表された。
 リッパード教授は、「学界が金属イオンと神経疾患の関連性に注目し続けることが大事だ」と話す。
 コナー教授とペンシルベニア州立大学の彼のチームは、ALS患者について、鉄分吸収を調節する遺伝子であるHFE遺伝子の変異率が高いことを示した。この遺伝子変異のキャリアは、脳内の鉄分レベルが高く、ALSに罹るリスクは4倍高まるという。(2004年の「Journal of Neurological Sciences」に掲載された研究論文)
 また、コナー教授らは、多発性硬化症の患者が、なぜ、軸索(電気的刺激を伝える神経細胞の一部)を囲むミエリンと呼ばれる保護膜を失うのか、解明しようとしている。コナー教授は、ミエリン生成に関わる細胞が高濃度の鉄を持つことが、細胞によりダメージを与えやすいと指摘する。
 <金属のメリット、デメリット>
幾つかの金属は人体で不可欠な役割を果たしているが、病気になることでそのバランスが崩れ、害を及ぼす。

正常な機能: 酸素の運搬に関わる。細胞のエネルギー生成に必要。
脳内での影響: 鉄分過多は、アルツハイマー病とパーキンソン病に関連。タンパク質と鉄分の供給や吸収に絡む変異は、ルー・ゲーリック病と多発性硬化症に関連があるとみられる。

正常な機能: 酸素の運搬を助ける。しばしば鉄とともに作用。
脳内での影響:ウィルソン病は、銅の体外排出ができなくなり、言語障害や震え、筋肉のこわばりを生じる。銅の調節の乱れはメンケス病を引き起こし、銅のレベルは異常に低くなる。
亜鉛
正常な機能:DNAとRNAの生成を助ける。細胞死を調節する。短期の記憶と学習の役割を果たす。
脳内での影響: 亜鉛のレベルが低かったり、通常みられない部分に亜鉛が存在したりすると、記憶障害を引き起こすと考えられている。
神経変性疾患の治療
 血液中のコレステロール値を下げる薬剤に、アルツハイマー病などの認知症を進行させるタンパク質を減らす効果があることを、福井大の浜野忠則講師(神経内科学)が突き止め、31日発表した。発症を防いだり、遅らせたりする可能性があるという。
厚生労働省などによると、認知症患者の半数近くがアルツハイマー病とされるが、現在、根本的な治療薬はない。
浜野講師は「臨床研究で効果を検証し、数年以内に治療薬として使えるようにしたい」と話している。
 アルツハイマー病は、記憶をつかさどる海馬など脳の神経細胞に、リン酸化した悪玉の「タウ」と呼ばれるタンパク質が蓄積して細胞を破壊し、記憶障害を引き起こす。
 浜野講師によると、神経変性疾患の治療にも役立つ可能性があるという。研究成果はオランダの科学誌電子版に掲載された

▽記事引用元 産経新聞(2012.1.31 18:53 )
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120131/scn12013118560001-n1.htm

*神経原線維変化はリン酸化したタウ・タンパク質が神経細胞内に蓄積したもので、 神経細胞が死んでしまします。
タウ・タンパク質は脳神経の軸索に分布するタンパク質の1種です。
 この研究では、タウ・タンパク質異常疾患の細胞モデルおよび培養細胞でピタバスタチンが、タウ・タンパク質全体とリン酸化タウ・タンパク質を減らすことを示しました。
 またピタバスタチンによって、タウ・タンパク質のリン酸化をもたらす酵素の働きが大きく低下することも確認されています。

タウ・タンパク質のリン酸化について、日々不穏さんのブログに詳しく説明されています。
http://www.miguchi.net/neuron/diarypro/diary.cgi?no=519
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