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ALS(筋萎縮性側索硬化症)に負けないで
全世界から最新の治療情報を見つけ出し、ここで紹介します。完治するまで戦い続けましょう!
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ALS臨床試験のまとめ
常にこの記事がトップにくるように設定しています。

・臨床試験に関する記事がバラバラなので、まとめてみました。以前別のまとめ用サイトをwixで作ってみたのですが、使い勝手が悪く放置状態となっていましたので、こちらの記事がトップにくるようにして、世界中で行われているALSに関する臨床試験について最新の情報となるようにしたいと思います(2019年5月31日現在)

(更新情報)
2019年5月31日  tofersen(IONIS-SOD1Rx)を第3相に追加

現在予定されているないし進行中の第3相試験(および第2/3相試験)

REFALS試験 :レボシメンダン

タウロウルソデオキシコール酸(商品名:ウルソ)

カンナビノイド:痙性に対する有効性の検証です

ibudilast(商品名:ケタス)

高用量メコバラミン

Masitinib

Arimoclomol

NurOwn細胞 :自家間葉系幹細胞移植です

deferiprone(鉄キレート剤)

tofersen(IONIS-SOD1Rx)

現在予定されている、ないし進行中、ないし終了後間もない第2相ないし第1/2相試験

CNM-Au8 :エネルギー代謝改善

遺伝子組み換えヒトエリスロポイエチン

Fasudil

ezogabine

RNS60

コルヒチン

イノシン

rasagiline

IPL344

ILB

低用量IL-2

L-serine

NSI-566

IC14

Triheptanoin

ヒト胎児由来アストロサイト移植(AstroRx)

ranolazine

高用量ビオチン

リチウム+バルプロ酸

NP001

ラパマイシン

ピモジド

guanabenz

ペニシリンG+コルチゾール

VM202

自家脂肪組織由来間葉系幹細胞移植

AMX0035

メキシレチン

CK-2127107

FLX-787

副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン

自家骨髄幹細胞移植

ペランパネル

Q cell

自家間葉系幹細胞移植

HGF

ルナシン レジメン

tocilizumab

ロピニロール

IPL344

EPI-589

抗レトロウイルス製剤(Triumeq)

GM604

アルブミン製剤による血漿交換療法

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<当サイトに掲載されている情報について>
2014年10月20日以降の記事は管理人HIDEが個人的に海外のサイトから集めた情報を翻訳したものです。
医師ですので、第2相試験までの結果のみで特定の薬物を推奨したりすることはなく、むしろ良い結果が得られた場合でも慎重に記載するようにしています。
文章力がありませんので、専門用語をサイエンスライターのように平易に説明することができません。
内容が難しいところもあるかと思いますが、なるべく間違ったことを書かないために、ほぼ専門用語のままにしていますことをご了承ください。
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Cu-ATSMは孤発性ALSモデルマウスの運動神経細胞死を抑制する
・ALS NEWS TODAYの6月26日付記事からです

▽低酸素部位に集積する性質を利用したPET用製剤であるCu-ATSMが、孤発性ALSモデルマウスにおいて神経保護的な作用を有することが報告されました

▽Cu-ATSMは細胞内銅濃度を増加させる機能を有し、SOD1変異ALSモデルマウスにおいて顕著な治療的効果を有することが報告されています。SOD1蛋白質は銅イオンを正常な折り畳み構造を保持するために利用しています。

▽Cu-ATSMにより細胞内銅イオン濃度を制御することにより、SOD1蛋白質が折り畳み異常を起こすことを防ぎ、治療的に作用すると考えられていますが、正確な作用機序はよくわかっていません。

▽今回、研究者らはBSSGと呼ばれる神経毒を用いた方法により孤発性ALSと類似した病態を生じさせ、Cu-ATSM投与による影響を調べました

▽その結果、Cu-ATSM投与は、BSSGによる神経細胞残存数の割合を、対照群の63%から15%に減少させました。また活性化したミクログリア数もBSSG投与により対照群と比較して、53%増加がみられましたが、Cu-ATSM投与によりその数字が41%まで減少しました。

▽Cu-ATSM投与は中枢神経の炎症を減弱させ効果を有することを示唆しています。現在臨床試験も進行中であり、結果が期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/06/26/copper-atsm-may-have-therapy-potential-non-genetic-als-mouse-model-suggests/
Masitinibの新規臨床試験が今年中に開始予定
・ALS NEWS TODAYの6月11日付記事からです。

▽AB Science社のALS治療薬候補であるmasitinibのプロトコルを修正した第3相試験の開始が、欧州医薬品局の承認を得ました

▽Masitinibはチロシンキナーゼ阻害薬であり、肥満細胞やミクログリアなどの免疫細胞の活性を抑制することで、抗炎症作用を発揮し、治療的効果が期待されています。

▽AB Science社は2016年に第2/3相試験の結果をもって欧州医薬品局に承認申請を行いましたが、結果の信頼性などに問題があり、申請が却下された経緯があります。そのためAB Science社は臨床試験の方法を見直し、新たな第3相試験を開始することとしました。

▽この試験では500名のALS患者が対象となり、2019年後期に開始予定となっています

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/06/11/ab-science-masitinib-study-test-oral-treatment-mildly-severe-als-ems-validated/
メンブラリン蛋白質濃度の回復が、ALSモデルマウスの生存期間を延長
・ALS NEWS TODAYの6月12日付記事からです

▽ALSモデルマウスの神経細胞において、メンブラリン蛋白質濃度が減少すると、グルタミン酸濃度上昇につながり、細胞死を引き起こすことが明らかになりました

▽メンブラリン蛋白質濃度が回復するように遺伝子治療を行うと、モデルマウスの生存期間が延長しました。メンブラリンは、蛋白質の品質コントロールシステムにおいて重要な、小胞体関連分解系を構成する蛋白質であることがわかっていました。凝集体など異常な蛋白質を除去するために重要な役割を果たしています

▽メンブラリン蛋白質がアストロサイトにおいて特異的に欠損すると、運動神経細胞死が生じました。またメンブラリン欠損は、アストロサイト周囲におけるグルタミン酸の蓄積をもたらしました。またグルタミン酸トランスポーターであるEAAT2の減少も観察されました。

▽これまでメンブラリンは、ALSの病態との関連性は報告されておらず、今後の新たな治療戦略に通じる可能性があります

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/06/12/restoring-levels-membralin-protein-may-extend-survival-als-mouse-study-suggests/
MediciNova社がibudilastの第2b/3相試験を開始
・ALS NEWS TODAYの6月7日付記事からです

▽MediviNova社は同社のALS治療薬候補であるibudilastについて、第2b/3相試験を開始しました。まもなく患者募集開始予定となっています

▽発症18ヶ月未満でALSFRS-Rにおいて35点以上のALS患者150名が対象となる予定です。リルゾール併用下において行われ、投薬群では100mg/日が9ヶ月間投与される予定です。

▽ibudilastは日本および韓国で販売済みの薬剤ですが、PDE4およびPDE10を阻害することにより神経栄養因子を増加させ、免疫細胞の活性を減弱させることで神経保護作用を発揮することが期待されています。

▽第2相試験では良好な結果が報告されており、今回の第3相試験も結果が期待されます

引用元
https://alsnewstoday.com/2019/06/07/enrollment-starting-soon-in-phase-2b-3-trial-of-ibudilast-for-als/
新規臨床試験情報(AP-101)
・カナダでの新規臨床試験情報です。AP-101の第1相試験が開始予定となっています。

・18名のALS患者を対象にAP-101静注の安全性が確認される予定です。AP-101はAL-S Pharma社が開発した薬剤であり折り畳み異常SOD1蛋白質に対するヒトモノクローナル抗体です

引用元
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03981536
ATG7発現亢進はTDP-43除去モデル動物の運動神経細胞機能を回復させる
▽ALSの大半において細胞質内においてTDP-43の凝集体が観察されます。ALS患者においては、隠れエクソンを抑制するTDP-43の機能が障害されていることが報告されています。

▽しかし隠れエクソンの抑制の障害が、どのように神経変性につながるのかはよくわかっていません。今回研究者らは、TDP-43欠損神経細胞を用いて、トランスクリプトーム解析を行い、自食作用において重要なATG7遺伝子発現が減弱していることをみいだしました。

▽TDP-43欠損モデルマウスおよびショウジョウバエにおいては、加齢依存性の神経変性が生じ、ATG7の減少と、SQSTM1/p62封入体が観察されます。

▽遺伝子的に自食経路を活性化させると、運動機能障害の改善と生存期間の延長が観察されました。

▽以上の結果は、TDP-43蛋白症においてはATG7減少を通じて自食経路が障害されており、自食経路を活性化させることが治療的に働く可能性があります

(この研究は、アメリカ、Johns Hopkins University School of MedicineのDondeらにより報告され、2019年6月26日付のAutophagy誌に掲載されました)
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